【ノンフィクション・ドキュメンタリー】タグの実用書
お酒の国内消費が減少するなかで、従来の枠組みや伝統の壁を打ち破ろうとする新たな動がある。その挑戦を紹介し、意義を分析する。
「鎌倉殿の13人」の 仁義なき 血みどろ抗争は終わっていなかった! 鎌倉幕府No.1北条氏とNo.2三浦氏で争われた宝治合戦(1247年)。北条氏が勝利し得宗独裁体制が確立される。鎌倉時代の大転換点となった戦いを解説編150頁&小説編200頁で徹底解説。
満洲国・インドシナ・シンガポール・フィリピン・豪州・メキシコ……アジア・北米・中南米諸国が直面していた政治的・軍事的状況をとおして、「日米英仏中ソ」の軍事戦略・政治工作・戦闘の詳細を明らかにし、「日本の戦争」を多面的・複眼的に読み解く。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。大好評「NHKスペシャル 恐竜超世界」のシリーズ第2弾!今回のテーマは「日本の恐竜」。恐竜発掘の本場というと、モンゴルやカナダのドアムヘラー、米国のデンバーなどが有名だが、近年、日本からも常識を覆すような化石が続々と発掘されている。早くから見つかっていたフクイサウルスや、兵庫の巨大恐竜 丹波竜や大きなニュースとして報じられた北海道のカムイサウルス(むかわ竜)はもちろん、ティラノサウルスやモササウルスといった恐竜時代を代表するスターも、この国を闊歩していた。本書では、日本にあった知られざる恐竜王国の姿を、躍動感があり、美しい豊富なビジュアルとともに、最新の研究から明らかにする。
ラフ・トレード ブック・オブ・ザ・イヤー!NME ブック・オブ・ザ・イヤー!「俺たちは自由に、やりたいことをやりたい。ラリって(ローデッド)、楽しんで、パーティをするんだよ」『スクリーマデリカ』で90年代が始まる。サッチャーに奪われ、アシッド・ハウスに救われた、狂騒と祝祭の物語。グラスゴーのロック少年はいかに真のロックスターになったのか?パンクへの目覚め、ジーザス&メリー・チェイン加入、プライマル・スクリーム結成、アンドリュー・ウェザオールとの出会い、歴史的名盤『スクリーマデリカ』誕生――プライマル・スクリームのフロントマンがセックス、ドラッグ、ロックンロールのすべてを語り尽くす。「ギレスピーはロックンロールのオリバー・ツイスト。パンク・ロックのお伽話は剃刀のように鋭く、階級闘争と音楽とスタイルに切り込む。そしてここには世界最高のバンドのひとつが導きだした、他にはない世界観がある。読むのをやめられなかった」――コートニー・ラヴ「ロックンロールのスピリットをひとりの人間に閉じ込めたら、ボビー・ギレスピーになるだろう。この本はロックする人生だけでなく、それを形成した労働者階級文化の美しさを肯定している。私は読みながら喜びの涙がこみあげ、同時に我々が失ってしまったものに大きな怒りを感じた」――アーヴィン・ウェルシュ(小説家、『トレインスポッティング』原作者)1961年の夏、ボビー・ギレスピーはグラスゴー・スプリングバーンの労働者階級の一家に生まれる。16歳で退学し、印刷工の見習いとして働きだした彼は、フィル・ライノットから稲妻のようにロックンロールの啓示を受ける。運命は、セックス・ピストルズとパンク・ロックの登場で決定された。それは階級制度に反抗する、聖像破壊のヴィジョンだった。そしてボビーはついにアーティストとなり、ジーザス&メリー・チェイン、さらにはプライマル・スクリームを始動する。90年代へ移ると、ボビーの旅はさらに加速する。サマー・オブ・ラブ、ボーイズ・オウンのパーティ、アンドリュー・ウェザオールとの運命的な出会い。新たなエレクトロニック・ソウル・ミュージックがイギリスの意識を動かし、「90年代を始めた」と言われるアルバム『スクリーマデリカ』をリリースする。それは世紀末ブリティッシュ・ポップの未来を過激に作り変えた、ロックンロールの使徒の喜びと驚きに溢れた一枚だった。【目次】Part One (1961-1977) 1 スプリングバーン育ち、それが俺だ 2 服はアーサー・ブラック、パンツはハイウエスト(ザ・マウントでのスクール・デイズ) 3 サイキック脱獄(ジョニーを見た少年)Part Two (1977-1981) 4 見習いパンク 5 新たな宗教 6 文化革命 7 変容するイメージ、変容する意識 8 ファクトリーの連中(刈り上げとカフカ)Part Three (1982-1985) 9 グラスゴー労働者階級のインダストリアル・ブルーズ10 スカイブルーのヴォックス・ファントムの叫び11 祖母がアシッド・ファクトリーで着けたサッシュ12 ジーザスが歩く13 十字軍14 アンフェタミンをキメた革服の男たち15 サイコキャンディ16 スプラッシュ・ワン・ハプニング17 エレクトリック・ボールルームの電撃(脳天を割られ、鎖を外される)Part Four (1986-1991)18 ソニックの花、ストロベリーの飛びだしナイフ19 ブライトン・ロック20 アシッド・ハウスを祝福せよ21 オードリー・ウィザスプーンによる福音22 ウォルサムストーでローデッド(リミクス/リモデル)23 ボーイズ・オウン・ギャング24 ハックニーのパラダイス25 マルクスとマクラーレンの子どもたち26 アンダーグラウンドがオーバーグラウンドに27 レット・イット・スクリーマデリカ
大木毅監修・シリーズ〈人間と戦争〉1 監訳・解説:笠井亮平(岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員) 1945年8月15日、太平洋戦争は終わった。だが海外各地の数百万の日本軍兵士にとって、それは新たな戦いの始まりだった。降伏交渉、戦犯裁判、そして帰国までの長い年月。現代アジアの政治・経済的地図はすべてこの夏に起因している――歴史転換期を克明に描く
1980年8月、本書は小室直樹氏のデビュー作として刊行され、40万部超のベストセラーとなった。小室氏は一躍時代の寵児となり、様々なメディアで言論活動を行うようになる。91年、予言通りにソ連は崩壊する。なぜ小室氏だけにこのような分析が可能だったのか? 予言の背後にある理論はどういうものだったのか? 今でも色あせない学問的価値を持つ名著を復刊。伝説の「小室ゼミ」出身である橋爪大三郎氏推薦・解説。
8人1部屋の全寮制。朝6時にラッパで起床。髪型、恋愛、外出の規則。朝から夜までみっちりと詰まった「日課時限」と、陸海空1005時間の実践訓練……。世間一般には、大学といえばモラトリアムともいわれる緩んだ期間だが、国防のために寸暇を惜しんで学び続ける若者たちがいる。厳しい日々にもかかわらず、多くの卒業生は「生まれ変わっても防大に入りたい」と口をそろえる。他者のために生きるプライドを秘めた人材を育成する学び舎の実像、そのすべてを前防衛大学校長が語りつくした。
2016年7月26日、知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が死亡、26人が重軽傷を負った「やまゆり園事件」。犯人は植松聖、当時26歳の元職員だった。なぜ彼は「障害者は生きるに値しない」と考えるに至ったのか。地元紙記者が、37回の接見ほか丹念な取材を続け、差別を許容する現代日本のゆがみを浮き彫りにした渾身のドキュメント。
令和のダークヒーロー。初の紙爆弾。「俺はこれからも手は緩めない。ネタはいくらでもある。隠し玉として俺の手元に残しとるネタ以外に、120万人以上のフォロワーから毎日すごいネタのタレコミが入っとる。腐りきったこの国のドブさらいをきっちりやっていくんや。ガーシーチャンネルを始めて、一つ大きな事実に気付いた。経済界、芸能界、政界、メディア。この4つの権力が密接に絡み合って女をモノのように扱い、カネですべてを握りつぶしている。無数のタレコミを精査しているうちに点が線になったんや。この世界はホンマ腐っとる。この権力構造を破壊しない限り、この国は終る。俺は悪党や。正義の味方やない。悪党にしかできない方法で腐りきった連中を地獄に落とす。たとえ権力者が、何らかの方法で俺の口を黙らせたり俺の存在を消し去ったところで、ガーシー劇場は終わらない。俺を生み出したのはこの国の不満や。この国から不満がなくならない限り「第二、第三のガーシー」があとに続く。オモロイのはこれからやで。ほなの。★ガーシーのグルメ&夜遊びガイド付き★
私は今日も、担当に愛を課金する――「彼がわたしの王子です」きらびやかなシャンデリアの下、薄化粧をした男性の隣でこのうえなく幸せそうな微笑みを見せる彼女は、今晩’王子’のために、いくら課金するのだろうか――緊急事態宣言中でも県をまたいで週5で歌舞伎町に通い詰める人妻、「好きで好きで仕方なかった」という動機で同い年のホストを刺した女、虐待といじめを受け、地元から逃げ出して「ホス狂いシェアハウス」に居場所を作った少女、圧倒的な美貌と財力を武器に人気ホストの’彼女’の座を手にした女王。「シャンパンタワー代はママにカンパしてもらいました、もちろんパパにはナイショです」とはにかむ「実家通勤ホス狂い」。パパ活で、風俗で、AVで…・身を粉にして稼いだ大金を、彼女たちはなぜホストに捧げるのだろうか。お金も時間も労力も体も、人生のすべてを賭けてホストクラブに通う女性たちは何を得ようとしたのか。そして行き着く先はどこなのか。日本一の歓楽街に入り込み、見つめ続けた歌舞伎町ノンフィクション。
韓国現代史「最大のタブー」に迫る!韓国最大の歴史的タブーといわれる問題に迫った衝撃作です。韓国では今、ベトナム戦争時の韓国軍による「ベトナム人虐殺事件」を解明しようとする動きが出ています。かつて、この事件について報じた韓国メディアは韓国軍の退役軍人らに襲撃されるなど、長くタブーとされてきた問題です。経済的に強く結びついた韓国・ベトナム両政府は、この問題に蓋をして、真実を闇に葬り去ろうとしてきました。筆者は、ベトナムにおいてこの事件の被害者や遺族の証言を得たことをきっかけに、ベトナム、韓国への取材を積み重ね、真実に迫ります。戦争の悲劇、そして、政府や軍に翻弄される無辜の人々の姿。日本の現代史を考える上でも貴重な作品です。第28回小学館ノンフィクション大賞最終候補作。
逆境を楽しみ尽くす!澤邊芳明の人生は、大学入学直前の1992年に突如暗転した。バイク事故によって頸髄を損傷。首から下は動かない。入院生活で幾度も絶望に打ちひしがれた末、ある思考に辿り着いた。「俺は障害を受け入れない」事故前の身体に戻ることは難しい。ならば社会そのものを変えよう――澤邊が「ポジティブスイッチ」を初めて意識した瞬間だった。病室で、インターネット登場前のパソコンに情報技術の可能性を見抜き、ほぼ独学で習得。復学後、ワントゥーテンを京都に創業した。ネット広告で躍進を経て、東京進出。現在は、AIやXRなどの最先端テクノロジーを駆使するクリエイティブ集団として世界の注目を集める。1ミリも体を動かせない経営者は、それゆえに自由を希求し、世界を動かし続ける。事故から約30年に及ぶ道のりを綴った本書は、異端経営者のビジネス立志伝にして、知的武装を可能にする思想書でもある。特異な人生を歩んでいるように見える。しかし、彼が「ポジティブスイッチ」とよぶ問題解決アプローチは、「誰にでも再現できる」と澤邊は言い切る。<私がお伝えしたいのは、ポジティブでいるということはあくまでスキルであり、誰でも習得できる思考法だということです>――本書より
YouTube「エガちゃんねる」の2周年を記念して発売された公式本。再生数3億回超を誇るお化けチャンネルはいかにして驚異的な成功を収めることができたのか。テレビ界から姿を消していた江頭2:50にスポットを当て、YouTubeで登録者数260万人超に育てた敏腕ディレクター(ブリーフ団D)が、これまでの伝説の企画を振り返りながら、制作の裏話としたたかなメディア戦略、テレビ番組制作の経験から試行錯誤を経て得た独自のノウハウを公開します。
三代目山口組進出以前の「大阪極道界」の裏側と、明友会事件後の全国進出によって各地で繰り広げられた血で血を洗う抗争の歴史。四代目山口組跡目を巡る山一抗争が勃発。「裏切り者」として竹中正久暗殺した石川裕雄が最初に狙ったのが筆者だった。伝説の極道「石川裕雄」の知られざる素顔とは――三代目山口組で渡世入りした関西極道界の「伝説」元北山組若頭 原松太郎が人生の締めくくりとして「山口組」の秘史を明かす。
「障害」や「障害者」ってそもそも何だろう? 知っているようだけどよくわからない、素朴な疑問を根っこからやわらかく考えます。
「あの頃、原辰徳に憧れて、清原和博に恋をした。」4番サード原に夢中になり、大人になっても原監督を追いかけ2019年に「原辰徳に憧れて -ビッグベイビーズのタツノリ30年愛-」を上梓した著者が送る集大成的コラム集の第二弾!これほど笑顔と涙が似合うプロ野球選手は見たことがない。しかめっ面の番長になる前のそんな痩身で八重歯のキヨマーが大好きだった。だから何かと世界中で気が滅入るニュースが多い今こそ、明るく元気でクレイジーな「ライオンズの清原和博」を徹底的に書きたくなったんだ。(本文より抜粋)「プロ野球死亡遊戯」でお馴染みの最強野球ライター中溝康隆が最強’青の時代のキヨハラ’を膨大な過去資料から書き尽くす。さらに、清原和博全ホームランを特別収録。西武時代のホームランには著者による極私的ホームランレビュー掲載!!【目次】・memory of 1986-1996・なんてったってキヨハラ第1章1985-1987 獅子(レオ)の章〜運命のドラフト、そして涙の日本一〜・1985年 天才ふたりのシャイな言い訳・1985年 あこがれて、ふられて、悔しくて泣いた・1986年 PL4年生・1986年 ノッてる怪物・1986年 新人類・1987年 未来は僕等の手の中・1987年 真夏の夜の夢・1987年 涙が止まらへん・HOMERUN REVIEW 1986-1987第2章1988-1991 頂点(バブル)の章〜狂熱の時代のスーパースター〜・1988年 好景気ニッポンの顔・1988年 人生の必須科目・1989年 ホームランと欲望の日々・1989年 土地ころがしよりバット投げ・1990年 プロ野球は清原のためにある・1990年 1億円の男・1991年 情けねぇ・HOMERUN REVIEW 1988-1991第3章1992-1996 別離(ホームイン)の章〜最後の対決と夢の終わり〜・1992年 主役交代の予兆・1993年 泡沫・1994年 逆襲のKK・1994年 視聴率40%のKK対決・1995年 野球がホンマに好きやから・1996年 ラストブルー・HOMERUN REVIEW 1992-19961996...goodbye blue・1996年 青空(キヨハラ)と少年・ホームランインデックス 1997-2006
ここに一枚の集合写真があります。明治21年(1888)6月3日、ベルリンのフリードリッヒ写真館にて撮られたもの。陸軍省医務局長の石黒忠悳が欧州視察の途次、ドイツに立ち寄ったのを機にしての記念撮影でした。写っているのは森鴎外を含む19人、そのほとんどが日本人医学留学生です。彼らはその後、帰国してそれぞれの分野で大きな業績を挙げますが、全員が一堂に会することは二度とありませんでした。その意味でこの写真は近代日本医学史上の「奇跡の一瞬」をとらえたものと言えましょう。しかし、驚くべきことに、ここに写っているのがいかなる者たちだったのか、最近までほとんどわかっていなかったのです。本書は、この一枚の写真に写っているそれぞれの男たちとその周辺、鴎外との関係を追い、近代日本医学のあけぼのを描きます。
人は、いかに死ぬのか。「そのとき」を前に、なにを望むのか。「先生、家で死ねますか?」「大丈夫。ぼくが毎日家に行って診察するから」患者の心の深くに入り込み、それぞれの「奥」を見抜き、最期を看取る在宅緩和医の奮闘を綴る、渾身のノンフィクション。
生前、丹波哲郎氏は「大俳優 丹波哲郎」の出版を契機に新しい霊界映画製作に意欲をしめし、丹波プロとワイズ出版などの共同出資で制作の目処がたち監督、脚本を任されることになり本誌の作成にいたりました。丹波氏の意見を取り入れながら脚本を書いている最中に丹波氏は逝去されましたが、大俳優丹波哲郎氏が最後までこだわった霊界映画製作の脚本を皆様に伝えたいという思いで今回電子書籍という形で発行させていただきました。
「週刊文春」の人気連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」に登場した、15人の落語家・講談師が明かす、笑いと語りのエッセンス。志の輔、昇太、談春、喬太郎、松之丞(現・伯山)、そして、談志、小三治、小さん(五代目)が、夢の競演!【目次】○柳家喬太郎何回かオンライン落語を経験して思ったのは、今後ライブと並行して残るんじゃないかと。○神田松之丞(六代目・神田伯山)不思議なもので、一年くらいで耳が慣れて、講談が面白く感じられるようになりました。○桂歌丸最後の『笑点』は、普段通りやって、決して涙は見せまいと思ったんですけど、ダメでした。○高田文夫(立川藤志楼)ビートたけしが、フライデーを襲撃する直前に、小料理屋で「まあまあ」となだめてた(笑)。○桂米團治米朝は、上方だけでもなく、日本全体の落語をリメイクした人だと思うんです。○小沢昭一撮影所の化粧部屋で、川島(雄三)組と黒澤(明)組が一緒になったことがあってね。○立川志の輔落語はバイブル。日本人が楽に生きられる要素が詰まった、教典だったらいいなあと。○三遊亭円楽(六代目)もう一度、先代に似てくるでしょう。顔も伸びてくると思います(笑)。○柳家小三治自分の力がこれでいいなんて、絶対思えない。誰も信用できないんだ(笑)。○立川談春自分の「うまさ」をつきつめたい。でも本当は師匠に褒められたいだけなんです。ほか
30年前に手渡された、祖父が残した手記。便箋に綴られていたのは、家族の物語と、地元五反田を襲った「もうひとつの東京大空襲」の記録だった。戦時下を必死で生きた祖父の目を通して、タワーマンションの光景が町工場の記憶と重なり合う。大宅壮一ノンフィクション賞作家が描く、東京の片隅から見た等身大の戦争と戦後。
「尊重しあう2人の作家が交わした文章に、魂が宿り、ひとつの世界が形作られる」 キム・ボラ『はちどり』監督韓国のアーティスト イ・ランと『ぼのぼの』の漫画家いがらしみきおの往復書簡。コロナ禍の1年にわたって交わした手紙は、神、経済、AI、哲学、社会、映画、音楽、家族、生きること、等々尽きることなく対話が広がります。本書は韓国・日本でそれぞれ出版することになり、韓国では2021年12月にメディアチャンビより刊行。日本版には、その後に2人が書いた手紙を収録します。数々の苦難のなか交わされたことばは、深い思索と愛に満ち溢れ、読み手の胸に迫ります。
「女も男と同じごと仕事しよったですばい」「どんなことにでも堂々とむかってやる,こい」.筑豊の炭鉱で働いた女性たちの声を聞き取り,その生き様を記録した一九六一年のデビュー作.意志と誇りを失わず,真っ暗な地の底で過酷な採炭労働に従事した彼女たちの逞しさが,生き生きと描かれている.(解説=水溜真由美)
受刑者が互いの体験に耳を傾け,本音で語りあう.そんな更生プログラムをもつ男子刑務所がある.埋もれていた自身の傷に,言葉を与えようとする瞬間.償いとは何かを突きつける仲間の一言.取材期間一〇年超,日本で初めて「塀の中」の長期撮影を実現し,繊細なプロセスを見届けた著者がおくる,圧巻のノンフィクション.
『ごんぎつね』の読めない小学生、反省文の書けない高校生……子供たちの言葉を奪う社会の病理と国語力再生の最前線を描く渾身のルポ!〈バカの壁〉はここから始まっていたか。子供たちの国語力をめぐる実情から、日本社会の根底に横たわる問題まで掘り起こした必読の書。――養老孟司注意報ではなく警報レベルだ。子供たちの現状に絶句した。本書の処方箋を、必要なところに届けること。それがこの国の急務であり、希望の道筋となるだろう。――俵万智・オノマトペでしか自分の罪を説明できない少年たち・交際相手に恐喝されても被害を認識できない女子生徒・不登校児たちの〈言葉を取り戻す〉フリースクールの挑戦・文庫まるごと一冊の精読で画期的な成果をあげる全人的な教育・〈答えのない問い〉が他者への想像力を鍛える「哲学対話」……etc.「文春オンライン」200万PV突破の衝撃ルポ「熊本県インスタいじめ自殺事件」を含む、現代のリアルと再生への道筋に迫った瞠目のノンフィクション!今、子供たちを救えるか? 未来への試金石となる全日本人必読の書
大仁田厚がいなかったらFMWは成功しなかったけれども、そこに荒井昌一がいて、樋口香織がいて、川崎球場のときにはいなくなっていたけど、茨城清志がいて、大宝拓治がいて、遠藤信也がいて……みんながいたから、ここまで来れたんだよ!――高橋英樹(1991年9月23日の川崎球場大会について聞かれて)1989年10月10日、東京・後楽園ホール。この日、満員の観衆に見守られながら、日本のプロレス史に名を残すある団体が旗揚げ戦を行った。元全日本プロレスの大仁田厚を中心にした、「なんでもあり」のプロレス団体『FMW』である。わずか5万円の資金で旗揚げされたというバックグラウンド、大部分が新人という選手層の薄さ……しかし、FMWはそのハンデを逆手にとって、ファンの支持を集めていく。そして、旗揚げから約2年、「電流爆破デスマッチ」を武器に、川崎球場を3万人を超える観衆で一杯にすることに成功する。メジャー団体が全盛だった90年代に起きた奇跡――なぜ日本初のインディー団体は、川崎球場を満員にすることができたのか。涙のカリスマ・大仁田厚の功績はもちろん大きい。だが、実はその陰には奇跡の躍進を支えた「FMWをつくった男たち」がいたのだ。『週刊プロレス』のFMW番だった著者・小島和宏が、フロント、選手など、初期FMWを知る関係者を直撃。数々の証言から知られざるFMWの歴史を浮き彫りにする。営業、広報、生涯担当、リングアナ……。誰も知らなかったFMWの、名もなき勇者たちの物語!
ニュースの欺瞞!12の「シン・聖域」大手メディアがコモディティ化するなか報道されないタブーが増殖。新時代の日本の聖域をテーマに識者に取材を敢行。大手メディアがスルーする日本のシン・タブーを明らかにする――。2022年1月発売『日本のタブー3.0』の続編。
2020年、春夏ともに甲子園大会が中止となり、新型コロナウィルス感染拡大の影響を大きく受けた高校野球。そんななか、名将と呼ばれる強豪校の監督たちは、選手たちに何を伝え、どう向き合ったのか。さらに、「令和」という新しい時代を迎えて、変わりつつある高校野球の未来像にもせまる。未曽有の困難に直面した高校野球の「今」と「未来」が見える1冊。「将来につながるための高校野球やから。それだけは忘れんなよ」──馬淵史郎甲子園という目標を失った球児たち。ただ、それだけがすべてではない未曽有の困難に直面し、そのとき名門校8名の監督たちは──思うように対外試合を行うことができず、自分たちの実力を見極めることができないまま、 ぶっつけ本番で大会に挑んだ時期もあった。そうした苦難を乗り越えて、いかに3年間の 高校野球生活を納得する形で終わらせたのか。(「はじめに」より)第1章 コロナによって変わった指導法、変わらないままの指導法日本大学第三高等学校・小倉全由監督第2章 「お前ら、甲子園はもうあきらめろ」という言葉の真意龍谷大学付属平安高等学校・原田英彦監督第3章 これからの時代は「指導者の意識改革」が必要中京大学附属中京高等学校・高橋源一郎監督第4章 無観客の夏の甲子園球場で感じていたこと花咲徳栄高等学校・岩井隆監督第5章 「組織力を高める方法」を模索していきたい熊本県立熊本工業高等学校・田島圭介監督第6章 将来につながるための野球。高校野球の目的は「人間作り」明徳義塾高等学校・馬淵史郎監督第7章 コロナ禍の今こそ「凡事徹底」を追求する前橋育英高等学校・荒井直樹監督第8章 「道しるべ」であるはずの甲子園大会がなくなって考えたこと八戸学院光星高等学校・仲井宗基監督
ひとつはこの世に生を受けた日、もうひとつの誕生日は臓器移植で命が救われた日、ドナーへ感謝をささげる日臓器移植が必要になっても移植はしない…自分が助かっても臓器を提供してくれた相手は自分のせいで死ぬから…そこまでして生きるのも虚しい…手術にすごい大金がかかるので親や周りに迷惑はかけられない……そう考えますか?海外で、国内で、臓器移植をおこなった8人の「その後(いま)」。また、移植待機中に脳死となった4歳の女の子と、我が子からの臓器提供を前にしたときの家族の思い。そして、移植している子どもたちは「もっと、わがままになっていい」と言う移植コーディネーター。その心のうちが明かされる。【目次】まえがき――’ボクチン’と’アタシ’――1部 ミッション0章 臓器移植者とその家族はどうしているのだろう1章 命について考えるようになったこととは2章 移植普及のため、できることはある?3章 共有されない体験2部 レッテル1章 移植後を第二の人生として2章 脳死移植はヘビー、生体移植のほうがライト?!3章 クールな傷だらけのヒーロー3部 タブー1章 善意と悪意の渦2章 悔いのない選択3章 「再」移植の重い扉4章 大切な人と命について語り合いたいあとがきにかえて 国際移植者組織トリオ・ジャパン会長 青山竜馬【著者】大谷邦郎大阪府堺市出身。1984年、毎日放送入社。2006年、JR福知山線脱線事故を徹底検証し民間放送連盟賞最優秀賞を、2007年には「第44回キ゛ャラクシー賞」のラジオ部門大賞を受賞。2016年に毎日放送を早期退職。「グッドニュース情報発信塾」を設立し現在に至る。追手門学院大学「上方文化笑学センター」客員研究員。NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)監事。