【ノンフィクション・ドキュメンタリー】タグの実用書
古来より山人の暮らしを支えてきた手仕事を一気に紹介。民俗学的観点からも非常に価値のある記録集。懐かしいだけでなく、現代にも続く山仕事もあり、そのリアルを骨太な文章で紡ぎ出す。著者30年に渡るフィールドワークの集大成。■内容ゼンマイ折り 星 兵市・ミヨ夫妻(新潟県旧湯之谷村)、黒田信一・晶子夫妻(福島県南会津郡)/月山筍採り 渡辺幸任(山形県鶴岡市)/炭焼き 佐藤光夫(宮城県七ヶ宿町)/馬搬 岩間 敬(岩手県遠野市)/山椒魚漁 星 寛(福島県檜枝岐村)、平野敬敏(福島県檜枝岐村)/大山独楽作り 金子貞雄(神奈川県伊勢原市)/立山かんじき作り 佐伯英之 (富山県立山町)/手橇遣い 大矢義広(岐阜県高山市)/漆掻き 岡本嘉明(京都府福知山市)/木馬曳き 橋本岩松(徳島県美波町)/阿波ばん茶づくり 清水克洋(徳島県那賀町)■著者紹介三宅 岳(みやけ・がく)1964年生まれ。神奈川県藤野町(現・相模原市緑区)に育ち、遊び、暮らす。東京農工大学環境保護学科卒。フリー写真家。おもに山の写真を撮影。北アルプス・丹沢・入笠山などの山岳写真に加え、炭焼きをはじめ山仕事や林業もテーマとする。著書に『アルペンガイド丹沢』『雲ノ平・双六岳を歩く』(山と溪谷社)、『炭焼紀行』(創森社)。ほかに共著など多数。
いまは亡き愛犬デナリへの追悼動画は、1500万回視聴され世界中の涙を誘った――ともに生きた15年間、そしてデナリがもたらした奇跡の友情と救済を描いた真実の物語。「デナリはぼくの闘病を支えいつも寄り添ってくれていた。ぼくはその友情にどうしたらお返しができるのだろう?」ベンは愛犬デナリとともに旅と冒険の生活を送りながら、アウトドア写真家としての成功を目指していた。しかし、写真家としてのキャリアをデナリとともに歩みはじめた29歳のとき、ガンがベンを襲った――ステージ3の直腸ガンに罹患していたのだ。ベンはデナリの惜しみない友情に支えられながらなんとかガンと闘いつづけた。そして、ストーマ袋をつけての生活を強いられることになったが、医師から寛解を告げられる時が訪れた。しかし、かれらの闘病の日々はまだ終わらなかった……獣医に告げられたデナリの症状は重かった――デナリもガンに罹患していていたのだ。ベンは自らの闘病を支えてくれた親友デナリの闘病に寄り添いつつけたのだが……
決闘に敗れ命を落とした男は本当に有罪だったのか? フランス最後の決闘裁判、1386年「カルージュ対ル・グリ事件」の真相に迫る。リドリー・スコット監督、アダム・ドライバー&マット・デイモン共演 映画『The Last Duel』原作
年間約17万人――高齢化が進む日本では、孤独死など病院外で死ぬ「異状死」が増え続けている。そのうち死因を正確に解明できるのは一部に過ぎず、犯罪による死も見逃されかねないのが実情だ。なぜ、死ぬ状況や場所・地域によって死者の扱いが異なるのか。コロナ禍でより混迷を深める死の現場を赤裸々な証言で浮き彫りにする。
ほぼ同じDNAをもつ二人が、何もかも異なるのはなぜか。毎日5個もの細胞が癌化しているのに、なぜ簡単には死なないのか。生命体とウイルスのちがいとは――。医療・医学の最前線を取材し、7000杼個の原子の塊が2キロの遺骨となって終わるまでのすべてを描き尽くした、全米各紙絶賛のエンタメ・ノンフィクション!
中学生の「ぼく」の日常は、今も世界の縮図のよう。授業でのスタートアップ実習、ノンバイナリーの教員たち、音楽部でのポリコレ騒動、ずっと助け合ってきた隣人との別れ、そして母の国での祖父母との旅――’事件’続きの暮らしの中で、少年は大人へのらせん階段を昇っていく。80万人が読んだ「親子の成長物語」、ついに完結。
なぜ、あのMCはスゴいのか。MCの遍歴は、時代を映す鏡だ!MCの源流・大橋巨泉から、ハプニング込みの笑いを作ったビッグ3の全盛期。ツインMCの時代の象徴・とんねるず。安住紳一郎などのアナウンサーMCなど、現在活躍する人気MCの仕切り術や、それぞれが持つ独自のパンチラインを古館伊知郎が分析!後世に残したい「MCの歴史」。
’本を読まない人のための出版社’サンクチュアリ出版の会社案内です。本屋さんにはたくさんの面白い本があります。だけどそもそも、本屋さんから足が遠のいている人がたくさんいます。ふだん本はあまり読まない。他に楽しいことがあるから。そう感じている人たちに、一体どうしたら本を読んでもらえるか。その工夫の積み重ねこそが、サンクチュアリ出版の仕事だと考えています。
田舎暮らしにスローライフはあり得ない! ――東京から自然あふれる地方に移住して20年の小説家が満を持して贈る、田舎暮らしのノウハウとダークサイド。土地探しから家の建築、移住費用、田舎ならではの生活必需品、地元民との関係、次から次へと襲いかかってくる都会ではあり得ないトラブルまで、軽妙な筆致で克明に綴るキレイゴト抜きの「田舎暮らし毒本」。本書を読まずして移住するべからず!
少女、聖女、鬼女、そして極道――。結婚、出産、独立……タブーを打ち破りながら全身全霊で演じてきた女優が語り尽くす。医者志望の高校生が徐々に女優という仕事に取り憑かれていく。大女優の年代記、仕事論、そして美の下に隠す狂気を語った濃厚な一冊。※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
【特別保存版】〇「田中角栄研究――その金脈と人脈」全文掲載池上彰 徹底解説NHK入社二年目の私は、その記事をむさぼるように読んだ――【THE BEST OF 立花隆】〇司馬遼太郎×立花隆「オウム真理教と日本の「悪」」〇山中伸弥×立花隆「iPS細胞の未来を語る」〇僕のがんゲノム解読〇壮絶な立花式取材の現場で/岡田朋敏〇東大生たちに語った特別講義【特別寄稿】「今こそ立花隆を読み返す」山折哲雄/中野信子/恩田陸/国谷裕子/橋爪大三郎/読書猿/瀬名秀明/吉川浩満/徳岡孝夫/片山杜秀/保阪正康〇「知の巨人」からのメッセージ「好き嫌いこそすべての始まり」【連続ロングインタビュー】ぼくはこんな風に生きてきた〇「橘隆志」が「立花隆」になるまで 聞き手・湯川豊〇「田中角栄研究」と「日本共産党の研究」 聞き手・小林峻一〇ロッキード裁判への執着 聞き手・堀鉄蔵〇なぜ「宇宙」へ、そして「脳」へ 聞き手・中野不二男〇インターネットの現在と未来 聞き手・野村進【「立花隆」とはなにか?】〇野坂昭如 あとは吉永小百合だけ〇筑紫哲也 まれな種族〇梅原猛 ソクラテス的意味における哲学者【「立花隆」いくつもの「顔」】〇女性週刊誌アンカーマン・立花隆 梨元勝〇怖そうなひと・立花隆 蜷川真夫〇文学青年・立花隆 青木克守【グラビア】〇知の砦「猫ビル」探検記〇鬼才の脳を覗く!〇ある日、こんなところの立花隆〇立花ゼミ生が送る追悼メッセージ【未発表草稿「形而上学」発見!】〇立花隆が書きたかった仕事 緑慎也〇年譜・全著作リスト
※単行本版には、大迫傑さんが佐久長聖高校時代につけていた練習日誌に着想を得て作られた「ランニングノート」が付きますが、電子書籍版は、「ランニングノート」の記入用ページをPDFでダウンロードしていただくかたちになります。東京オリンピックに向けて、大迫傑は日誌を付け始めた。1月にケニアに行き、当初はオリンピック直前まで標高2400mのイテンで合宿をする予定だった。それが、ケニアのロックダウンにより、アメリカに帰国を余儀なくされる。東京オリンピックまでの5カ月間、ノートには揺れる思いが綴られた。ケニアに行ったのは、様々なノイズから逃れるためだったのに、それがうまくいかない、SNSのストレス、競技以外の悩み……、日誌にはそれらの感情が赤裸々に書き留められている。本書は、その日誌そのものである。この日誌がなぜ読み始めたら止まらないほど面白いのか――。作者が陸上選手だからか? オリンピアンだからか? いや、大迫傑だからだ。この本を読み進めるうちに、大迫傑というカリスマを身近に感じられる一方、尊敬の念は高まる。稀代のアスリートが一世一代の戦いの前に残した記録として、後世に語り継がれる書になることも間違いない。8月8日の「決戦」の前に必読の書。でも、誰にでも「決戦」は訪れるはず。いつ読んでも、自分を勇気づけてくれる1冊である。
昭和8年、一斉検挙・起訴された「赤化華族」のなかに岩倉具視の曾孫がいた――。出自と時代に翻弄された少女の哀しい運命を追う。※この電子書籍は1991年7月にリブロポートより刊行された単行本、および2000年10月に中央公論新社より刊行された文庫本を底本とした文春文庫版です。
最前列ではなく後ろの列の目立たぬところで人や組織を支えてきた人々の物語。良く生きた人生の底にはその人だけの非凡な歴史がある。
言わずと知れた「発酵仮面」こと小泉武夫先生による「くさうま(臭くて美味い)」の決定版。今回は実際に小泉先生が発酵の現場に足を運んで、思わず仰天した「奇跡の発酵食品」の中から絞りに絞った17品目を紹介します。小泉先生がその食品といかにして出会ったか、からスタートする各章は、紀行文としての魅力もたっぷり。日本国内はもとより、中国の奥地にまで出かけていきます。また、出かけた先で出会った人たちも、一癖も二癖もある魅力的な人物でした。 小泉先生が初めて出会った青森の果物の熟ずし、古文書で見つけた紙を発酵させた「紙餅」など、聞いたことがない発酵食品から、「100人がそれを食べたら、98人が気絶寸前、2人が死亡寸前になる」韓国のホンオ・フェ(エイの刺身)や、「風上で缶を開けると風下の人が気絶する」という北欧のシュールストレンミング(イワシの缶詰)など、悶絶級のものまで、いやはや読んでいるだけで臭い。それでいて、美味しそうだから不思議だ。 小泉節満載の本書は、発酵のうんちくもたっぷりあって、勉強にもなる。「口噛み酒」とは「こめかみ」の語源になった発酵で、古代、麹菌がまだ知られていなかった頃、若い巫女さんが、ごはんを口に入れ、ぐちゃぐちゃになるまで30回ほど噛んで、それを壺にぺっと吐き出す。これを貯めておくと、自然に発酵して、数週間でアルコール度数が9度以上(ビールくらい)の酒になる。小泉先生は自分の研究室で、これを実際に試してみた。伝統に則って噛むのは4人の女子大生。こめかみをしびれさせながらも、見事に古代のお酒が蘇った。
香取慎吾 描き下ろし表紙画第10弾!ロングインタビュー「#愛 Love そんな感じで僕は生きてきた」小室佳代さん「密着取材」一年―小誌記者に語った 息子の子育て、金銭トラブル、眞子さまへの尊敬■■■特集 ジェンダー&フェミニズム■■■《インタビュー》赤木雅子×中島京子 女が国家に「声」をあげるときブレイディみかこ 「アナーキック・エンパシー」で伊藤野枝的嵐を上野千鶴子 在宅ひとり死の提唱は、究極のフェミニズムです井手上漠 性別って何でしょうか? ’普通’って何でしょうか?《ジェンダー&フェミニズムがわかる本65冊》■『女ふたり、暮らしています。』ファン・ソヌ&キム・ハナ×松田青子「シングルでも結婚でもない」 ’分子家族’ 増えてます■フェミニズム・ディストピアSFはなぜ流行っているのか? 鴻巣友季子■眞子さまご結婚に見る「家」「個人」「階級ピラミッド」 山口真由■「怒る女」はなぜ「怒らされている」のか? はらだ有彩■児童文学作家がその陰で描き続けた「女性の抵抗」 大矢博子■「性別」は何ですか?という愚問 石原理■「LGBT」を「ブーム」にしないために 森山至貴■「ポリコレ」混乱とわからなさの理由 綿野恵太■童貞、包茎はなぜ「恥」になったのか 澁谷知美■40年前からフェミニスト! 伊丹十三を読む 瀧波ユカリ雲田はるこ×紗久楽さわ 女とBLとエロを語る生理と重なった五輪、無月経でとった金メダル、自ら生理を止めた過去「あのとき、もっと生理の知識があれば」女性アスリート達が告白する過去の後悔
芸能人や会社経営者の脱税や所得隠しが大きなニュースになっても、その手口の詳細について報じるメディアは少ない。税金事件の取材を長年続けているベテラン国税記者が、実際に使われた「脱税の手口」の数々を隅々まで解説する!【本書で描かれる脱税事件】国税庁批判の末に逮捕された青汁王子納税意識ゼロだったチュートリアル徳井の所得隠し3億円稼ぐも確定申告を知らなかった人気AV女優マルサが手掛けた日本初のFX取引脱税事件トランクルームに10億円隠した元ヤンキー経営者国税当局を挑発し続けた’ネオン街の大家’丸源の敗北脱税資金で顧客に損失補填した元巨人軍投手脱税と詐欺を繰り返したペジーコンピューティング社長ほか
私たちの過去、現在、そして未来はすべて企業が決めていた!イギリスを代表するジャーナリストが世界のタブーを徹底追及。英BBCが番組化し大反響!日本では単行本刊行当時、「林先生の初耳学」(TBS系)で紹介され、話題になった書の文庫化。【現金の消滅】1998年、スタンフォード大学。のちのペイパル創業者達が出会い、始まった。【熾烈な格差】2009年、中間層消滅を予言した銀行家。富裕層OR貧困層ビジネスへと舵が切られた。【ダイエット基準】ダイエット関連業界の儲けのために、BMIを27から25に引き下げ、肥満人口を増やす。【買い替え強制の罠】1932年、電球の寿命が6カ月に決められる。アップル製品のバッテリー問題も。【フェイクニュースの氾濫】1981年、マードックとサッチャーが取引。有名メディアが買い取られる。ほかにも、【投機リスク】【租税回避のカラクリ】【薬漬け】【改革されない働き方】【新自由主義の誕生】【企業の政府支配】【AIに酷使される未来】【知性の取引】【21世紀のインフラ】にまつわる密約など。解説・佐藤優 ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
大正から昭和に入るころ、犯罪は現代と比べてひとつひとつが強烈な存在感を放っていました。新聞や雑誌が競い合って報道し、読者もこぞって読み漁る――。本書では、その発端ともいえる、「鬼熊事件」(一九二六年)を皮切りにして、合わせて9つの事件とその報道の顛末を紹介します。◎鬼熊事件激動の昭和に入る直前。千葉の農村で七人を死傷し、四十日間もの間逃走した事件があった。犯人の鬼熊は、一躍メディアのスターに。◎岩の坂もらい子殺し(1930年)東京板橋の貧しい人々の町で、赤ちゃんを育てられない親から「養育金」を貰い、殺していた事件。記者と警察の思惑が絡み合い「大事件」報道化。◎天国に結ぶ恋(1932年)華族家の大学生と旧家の令嬢の心中事件が、女性の遺体盗難という猟奇的展開と相まって話題に。「二人の恋は清かった」と空前のブームになった。◎翠川秋子の心中(1935年)。日本初の女性アナウンサー翠川秋子。夫に先立たれながらも、働いて子どもを成人まで見届けた女性が選んだのは、家出と十数歳下の男性との入水自殺。彼女を追う記者たちの「働く女性への偏見」が炸裂。◎日大生保険金殺人(1935年)。実父の院長とその妻、娘が共謀して、放蕩息子の日大生を殺害。狙いは、彼にかけられた現在の一億円相当の生命保険金。当時はめずらしかった「保険金殺人」だった。当時の警視庁刑事部長も「前代未聞の犯罪」と唸る。ほか◎阿部定事件(1936年)◎津山三十人殺し(1938年)◎チフス菌饅頭事件(1939年)◎父島人肉食事件(1945年)など有名事件を紹介。
実は米軍内も割れていた!陸海軍と海兵隊の縄張り争い。ニミッツとマッカーサーの足の引っ張りあい。米国側から初めて描かれるミッドウェイ以降の日米戦。【下巻目次】第九章 日本の石油輸送網を叩け第十章 奇襲から甦ったパールハーバー第十一章 日米激突の白兵戦「タラワの戦い」第十二章 真珠湾の仇をトラックで討つ第十三章 艦隊決戦で逆転勝利を狙う日本海軍第十四章 日米空母最後の決戦とサイパンの悲劇終章 最早希望アル戦争指導ハ遂行シ得ズ※この電子書籍は2016年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
まさに筒美京平をめぐる完全版!「超えられない数字、才能。でも、鍵[key]は残してくれたかも!」――小室哲哉筒美のシングル売り上げは7560万枚で、2位の小室哲哉(7184万枚)を凌ぐ。作ったのは3000曲近い。名実ともに日本一のヒットメーカーだ。 彼の作曲家としての凄さは、最新の音楽潮流をとりこんで、一般人にわかりやすい音楽として加工し続けたところにある。●第1部 近田春夫による筒美京平論著者は、筒美を師匠とあおぎ、生前きわめて親しかった稀有の人物で、多くの音楽シーンもよく知る。「週刊文春」連載「考えるヒット」の筆者としても知られる。いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」はロックだが和風で小唄調、太田裕美「木綿のハンカチーフ」はフォーク&ニューミュージック風、岩崎宏美「ロマンス」は流行りのディスコサウンド、ジュディ・オング「魅せられて」と庄野真代「飛んでイスタンブール」はエキゾチック。ほかにも、「スニーカーブルース」、「なんてたってアイドル」、「夜明のMEW」、松田聖子、南沙織、野口五郎、郷ひろみ、中山美穂、少年隊、小沢健二、サザエさん……。ブーム、かつ、その時流を読んで、ヒットしそうなものを仕掛けていたのである。●第2部 近田春夫による対話篇筒美の私生活はほとんど知られていない。実弟・渡辺忠孝氏への近田氏によるインタビューによって、生立ちや音楽との歴史が明らかになる。さらに、筒美の曲を最も多く作詞した橋本淳氏、それから筒美楽曲のデーヴァともいうべき平山美紀(現・平山みき)氏への近田氏によるインタビューも収録。ファン垂涎のデータ集付き。
第47回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞作。月刊「文藝春秋」の連載『堤清二の「肉声」』に大幅に加筆したもので、セゾングループの総帥だった堤清二氏が死の一年前、父・康次郎氏そして弟の義明氏との関係をじっくり振り返った一族の物語です。清二氏が、著者の児玉さんに10時間以上も語った堤家の物語は、愛憎と確執に満ちた肉親相食む世界でした。康次郎氏は西武グループの礎を築いた実業家であると同時に、強引な手法で「ピストル堤」の異名をとり、異常な好色でも知られていました。清二氏ら七人の兄弟姉妹の母親だけで四人、そのうち二人とは入籍をしませんでした。関係を持った女性はお手伝いから看護士まで相手選ばず、清二氏の母・操さんの姉妹とも関係を持ちそれを操さんも承知していたといいます。その異常な環境で、清二氏・義明氏兄弟は静かな’狂気’を身の内に育まざるをえませんでした。フォーブス誌の世界長者番付で世界一位に輝いた義明氏と、セゾン文化で一世を風靡した清二氏は、一転して凋落し、軌を一にするように堤家も衰退の一途を辿ります。西武王国について書かれた本は数多くありますが、清二氏が初めて明かした一族の内幕は、堤家崩壊の歴史であると同時に、悲しい愛と怨念の物語であり、どうしようもない定めに向き合わなければならなかった堤家の人々の壮大な物語です。※この電子書籍は2016年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
・小池都知事の会見で指名されるのは、お気に入りの記者ばかり・小池都知事が執務室で最も熱心なのは、ワイドショーのチェック・「再就職」という名の天下りの実態・謝罪会見のお辞儀の静止時間と角度は決められていた!・都庁職員はネット見合いで大人気!・家庭持ちの男女、管理職同士の不倫が横行・東京都庁の所有不動産は、実は一等地ばかりだった……・(株)はとバス、(株)東京メトロ……優良企業ばかりの「都庁ホールディングス」・粛清人事、密告奨励、隠浪費……「女帝」の大罪東京都庁に30年以上勤め、知事のスピーチライター、人事課長を務めた元幹部が、実際に見て聞いた、その驚くべき内幕。鈴木、青島、石原、猪瀬、舛添、小池……歴代都知事の人物評付き!
「スクール☆ウォーズ」の舞台となった伝説の伏見工業ラグビー部。泣き虫先生と不良生徒たちが起こした奇跡と絆の物語。※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
平成は、1970年に始まっていた――!? 団塊からZ世代まで必読の日本の全貌!小泉純一郎から安室奈美恵まで――平成育ちによるはじめての決定版平成史が誕生した。気鋭の歴史学者として『中国化する日本』で脚光を浴び、その後、双極性障害による重度のうつの経験をもとにした『知性は死なない』で話題を集めた著者が、「歴史学者としての著す最後の書物」と語る、渾身の一作。昭和天皇崩御から二つの大震災を経て、どんどん先行きが不透明になっていったこの国の三十年間を、政治、経済、思想、文化などあらゆる角度から振り返る。新型コロナウイルスによる政治・社会の機能不全の原因も、「昨日の世界」を知ることで見えてくる。◎担当編集者より◎★未来のヒントは、すぐそばの過去にある 唐突ですが、クイズです。・小泉純一郎、安倍晋三だけがなぜ長期政権に?・五輪・万博と田中角栄がリバイバルし続ける理由とは?・中国、韓国は日本を「追い抜いた」のか?・オンラインでつながっても孤独なのはどうして?・「Automatic」「Lemon」爆発的ヒット曲の背景・『エヴァ』が令和まで完結しなかった理由とは?……それらの答えをすべて記したのが。本書『平成史―昨日の世界のすべて』となります。
2020年2月に亡くなった、名将・野村克也氏。著者は元サンケイ・スポーツの記者で、ヤクルト時代に野村監督を担当。その縁で交流が続き、沙知代夫人が亡くなった後のおよそ1年間、野村氏の’最後の話し相手’となった。ノムさん晩年の語録──「沙知代には『オレより先に逝くなよ』と言い過ぎたのかな……」「長嶋より先には死ねん! これまでずっと長嶋には負けたくないと思って生きてきたんだから。やっぱり最期も、長嶋より後がいい」「銀座のクラブで一緒に飲んだとき『王に抜かれる』と思った」「監督になるなんて、思ったこともなかった。おふくろに連絡を入れたら、’おまえ、引き受けちゃダメだよ。そんな大役、おまえにできるわけがない’って止められた。身内からも期待されていなかったんだ。大学出じゃない。派閥もない。人望もないしな」「父親を早くに亡くしたから、どういう父親になればいいか、さっぱり分からなくて、不安やった。いつも自信がなかった。’ふつうの父親というのはこういうものだ’ということが、心でわからんのや。やってもらったことがないから。自分の中に’父親とはこうあるべき’という柱がない。克則にとっていい父親だったか、わからんな。いまでも」「東京五輪の監督は、ワシではダメなのか?」「克則監督の胴上げを見て、ぽっくり死にたい」長嶋との久々の、そして最後の握手、伊藤智仁、川崎憲次郎ら’教え子’との同窓会、そして野村は、死のおよそ1年前、前妻との間の息子と克則を引き合わせていた……。野村克也が、他の誰にも語らなかった「本音」であり、「遺言」である――
帝国を解体させたイデオロギーがわかる!若き外交官として崩壊前夜のソ連に着任し、抱いた恐れ――ロシアはいずれ甦り、怪物のような帝国になる。その現状を大幅増補!
佐藤優はこうして作られた!「私は人生で三度マルクスに出会っている」。浦和高校、同志社大学で過ごした濃密な青春の日々が甦る、著者初の思想的自叙伝。解説・中村うさぎ
30万人の警察官を率いるトップ、警察庁長官はどんな仕事をしているのか。警視総監の仕事と何が違うのか。どのようなキャリアパスを経て長官は選ばれるのか──。國松孝次第16代長官をはじめとした4人の元長官と1人の元警視総監にロングインタビューし、知られざる警察トップの仕事と素顔に迫る。
特別車両で密談する秩父宮、大宮vs.浦和問題を語る田山花袋、鶴見俊輔と竹内好の駅弁論争……。鉄道が結ぶ小さな出来事と大きな事件から全く知らなかった日本近現代史が浮かび上がる。朝日新聞土曜別刷りbeの好評連載、待望の新書化。