【ノンフィクション・ドキュメンタリー】タグの実用書
あなたの生き方を変える。 世界の医療現場で、安楽死合法化の気運が高まっている。超高齢社会を迎えた日本でも、昨今、容認論が聞こえてくるようになった。しかし、実態が伝えられることは少ない。 安らかに死ぬ――その柔らかな響きに、欧州在住の筆者は当初懐疑的だった。筆者は、スイスの安楽死団体でその「瞬間」に立ち会い、またはアメリカやオランダで医師や遺族と話を交わすなかで、死に対する考えを深めていく。 文庫解説で武田砂鉄氏はこう書く。 <本書から繰り返し聞こえてくる著者の吐息は、安心感なのか戸惑いなのか疲弊なのか、読者はもちろん、それは著者自身にも分からないのではないか。死にゆく様を見届けた揺らぎが、そのまま読者に届く。読んで、同じように揺らぐ。目の前に広がった死の光景をどう受け止めればいいのだろうか>―― 読後、あなたは自らに問うはずだ。私はどう死にたいのか、と。 第40回講談社ノンフィクション賞受賞作にて、日本で安楽死議論を巻き起こすきっかけとなった衝撃ルポルタージュ。
パンデミック500日、夜の街のサバイバル小池都知事に「感染の中心」とされた新宿歓楽街の1年5か月。30年以上、この街を「定点観測」してきた風俗ライターが、マスコミに絶対に出ない、コロナ禍の風俗業界の裏側をつぶさにルポ。
1985年8月12日の、日航ジャンボ機墜落事故。最愛の夫・坂本九との突然の別れから物語は始まる。嵐になぎ倒されるようなショックから、娘たちを、そして夫の遺してくれた家を守りたい……お嬢さん育ちの著者が一歩踏み出す決意をする。勇気と友情、希望に満ちた「心の軌跡」。
その姿はまさにこの国の縮図だ! いまなお「白い巨塔」なのか? それとももはや「バベルの塔」か? 構造改革の時代! ――世界に冠たる日本の医療環境。平均余命は高く、薬は豊富。しかしその一方で……。倫理からかけ離れて暴走しかねない先端治療は、国民の不信を買い、際限なく膨脹する医療費は、国家財政を揺るがす。構造改革の時代に、大学医学部は、新しい秀れた人材を社会に送り出せるのか? 豊富な取材で実像をえぐり出す。
オウム・革マル派との’隠された戦い’とは?監視・尾行・盗聴・スパイ養成の実践法は?誰にも書けなかった’治安活動’の真実!公安警察の暗部──東京・中野のJR中野駅にほど近い一角。コンサート会場や結婚式場として有名な中野サンプラザの裏手あたりに広大な敷地を有する警察大学校がある。この敷地内にかつて、古びた木造の建物があった。入り口には縦長の看板。黒い字で「さくら寮」と記されていた。こここそが戦後間もなくから日本の公安警察に存在する秘密部隊の本拠地だった。その組織は「四係」と呼ばれていた。地方分権を建て前としながら、中央集権的な機構を持つ公安警察の中枢として全国の公安警察官の活動を指揮・管理する裏組織。いつしか警察内や関係者の間では「サクラ」の隠語を冠されて呼称されるようになる。……戦後公安警察の暗部を辿っていくと、糸は全てが中野へと収斂されていく。「サクラ」とはいったい何をなしてきた組織なのか。(本書より──)
小説にちりばめた、愛らしくかわいい小物類とおいしい料理。田辺聖子の夢がいっぱいのオリジナル版カラー美術館。きれいな物、おいしい物を手づくりで! ――ゆめゆめしい布の袋、お遊び小もの、ヅカ風お好み焼き、遠くへ行きたい弁当など、各分野の第一人者が実作し詳しい作り方を付けた、田辺作品に登場する手芸と料理。小箱、ペーパーレース、貝、箸枕、人形などの、田辺コレクション。すべての項目に、著者の楽しいエッセイを織り込んで贈る、オールカラーのオリジナル文庫。
なぜそこまで飢えるのか、なぜそこまで牙をむくのか――OZAKI。 世の中が狂乱のバブル経済に向かっていた1985年、時代に逆行するかのような孤高のロックシンガーが圧倒的な支持を得た。 83年12月にデビューし、92年4月25日に26歳で壮絶な死を迎えた10代のカリスマ・尾崎豊のことである。 今なお「I LOVE YOU」「15の夜」「卒業」「シェリー」「僕が僕であるために」「OH MY LITTLE GIRL」など、 短い生涯に残した楽曲はいくつもスタンダードとして愛され、生前を知らない現代の若者たちにも根強く支持されている。 その激烈な生とメッセージを、没後30年目を迎える2021年春、 実父や同志だった中村あゆみ、ダイアモンド☆ユカイなど尾崎をよく知る者たちの証言で構成する同時代ノンフィクション。 特に、84年のステージ上の骨折により表舞台から離れ、復活とともに急激に社会現象となった「1985年」を主軸に置き、 なぜ尾崎豊が求められたのか、時代の象徴となったのかを、混迷の社会背景を含めて丹念に紐解く。
脚本家・監督から「映画批評」への逆襲。コロナ禍で苦戦する全国のミニシアターを応援すべく、荒井晴彦、森達也、白石和彌、井上淳一の映画脚本家・監督が行なったオンライントークショー。だがこの4人のこと、単なる作品論、監督論を逸脱して、世評の高いヒット作をこき下ろし、名作の裏事情を暴露し、大監督を疑い、そして意外な作品をほめるという、かつてない映画座談会となった。その濃厚かつ超辛口な内容をあますところなく伝える1冊。
人生で大切なことは、母から繰り返し言われた「この一言」だった──3坪のたこ焼き屋から、口コミだけで県外から毎年1万人を集める大繁盛店を作り、2020年のビジネス書年間ランキングでも日本一に輝いた著者が贈る、母から学んだ、人生で大切な「たった1つ」の教え。学びあり、青春あり、涙あり、感動ありの成長物語。母と子、父と子、愛情、友情、師弟、家族、仕事の真髄が凝縮された、長編ノンフィクション。今の時代だからこそ読みたい、読むだけで自己肯定感が上がり、誰かのために何かをしたくなる、優しくて懐かしくて温かい一冊です。
「どうしてこんなスゴい話が本にならないのか」という声が沸き起こっていた伝説の人の本が、ついに出ます!!「上司を勝たせたい!」が上昇気流を引き寄せる!キャリアコンサルティングのプロが教えます。◎ギブ、ギブ、ギブ・アンド・どうぞ◎「鞄を持ちます」と二度言う理由がわかりますか?◎「トイレに行ってきます」と言ってみなさい◎クリーニングにはお金を使いなさい◎誰とでもすぐに打ち解ける人は成功しない◎「頼みやすい人」に頼んではいけない◎心を伝えたいなら、手書きしなさい◎他人のお金に触りなさい……ほか20代の99%が気づいていない68の仕事のルール室舘勲さんの話を実践した人から、こんな声が続々と届いています。↓↓↓◎他の20代と差がつきます。◎夢に向かって頑張ろうという気持ちに変わります。◎異性からも同性からもモテるようになります。◎人と話すことが好きになります。◎一緒に仕事がしたいと言われました。◎お客様に感動していただける人間になりました。◎内面から美人になれます。◎何事もチャレンジしてみようと思えます。◎給料も職位も上がりました。◎人生が変わったことを実感します――!!この本に書かれた「ほんのちょっとの気付き」で面白いほどチャンスに恵まれます!-「まえがき」より-私は本当の田舎者です。高卒です。給料が何ヵ月も支払われない会社にいたこともある’どん底経験者’です。しかし、今は社員が100人近い会社の経営者です。こんな時代に、オフィス拡張のため引っ越さないといけないほど元気にやっています。こうなれたのは、誰にでもできる、発想のちょっとした転換があったからです。それは、「下から這い上がるのではなく、上から引っ張ってもらう」というもの。聞けば何だと思うかもしれません。しかし、このちょっとした発想の転換ができない若い人があまりにも多い。これさえできれば、あっけないほど簡単に、自分でもびっくりするくらい、あれよあれよという間に高いところへ行けるのです。面白いようにチャンスに
都市伝説とは、森羅万象である。チャンネル登録者数20万人(2021年5月現在)、動画では語れなかった真実のすべて!chapter1 オカルト&スピリチュアル編「この世」と「あの世」をつなぐものたち・シンクロニシティの神秘・死後の世界を考察する・呪術は存在するのか?・宇宙の巨大法則カルマ・瞑想で意識を拡大・ネット掲示板の予言者 ・予知能力は実在するのか?chapter2 世界の闇&ロマン編話すことを禁じられた世界の秘密 ・CAIの闇が深すぎる・日本の未来首都計画・僕らの知らない地下世界・必ずUFOを見てしまう職業 ・地図にしか存在しない町・財宝探しを禁じられた島chapter3 歴史&神話編歴史の表舞台から消された不都合な事実・存在を消された神・絶対に読んではいけない禁忌の話・人外が蠢く「誰そ彼時」・江戸の設計者は明智光秀だった?・シェイクスピアとは一体誰なのか?・予言者ヒトラーchapter4 自然科学&物質編科学は人類を生かすのか、殺すのか? ・ソルフェジオ周波数と悪魔の440Hz・地球上で一番神がかった物質・幻覚剤の隠された真実・地球から砂が消える日・脳をバグらせるマンデラ効果・明晰夢のトリガー
1920年代のアメリカでは、禁酒法の影響で犯罪が激増しているにもかかわらず、未だ直感や不充分な情況証拠に頼る捜査が主流だった。そんな時代に、捜査に科学的手法を導入した犯罪学者がいた――その男の名は、オスカー・ハインリッヒ。数々の難事件の捜査に、筆跡や弾道、血痕パターンの分析など、現代では当然のように思われている技術を用いたオスカーは、いつしか’アメリカのシャーロック・ホームズ’と称されるに至った――。全米を揺るがした列車強盗事件、有名喜劇俳優が容疑者となった殺人事件など、実際にオスカーが手掛けた事件を紹介しながら、知られざる科学捜査の歴史と、そのパイオニアたる人物の生涯を描く、瞠目のノンフィクション!/【目次】プロローグ 記録文書からの物語──拳銃、顎骨、そして愛の詩┴第一章 血まみれの現場──アレン・ラムソンの浴室の事例(1)┴第二章 天才──オスカー・ハインリッヒにとっての悪の源の事例┴第三章 異教徒──パン職人の筆跡の事例(1)┴第四章 パイオニア──パン職人の筆跡の事例(2)┴第五章 非難──人気俳優の指紋の事例(1)┴第六章 憤慨──人気俳優の指紋の事例(2)┴第七章 二重の十三──大列車強盗の事例┴第八章 悪の化学──計算高い化学者の事例┴第九章 断片──ベシー・ファーガソンの耳の事例┴第十章 引き金──マーティン・コルウェルの銃の事例┴第十一章 断罪された者──アレン・ラムソンの浴室の事例(2)┴エピローグ 解決済みの事件┴謝辞┴解説=三橋曉
発達障害の子どもを持つ著者による育児記録。障害を抱えた晃ちゃんは周囲に対しても自分に対しても強靱な意志を持ち、ついに音楽大学に進学、就職するまでに成長する。感動のドキュメンタリー。
2020年3月29日、日本から「笑いの王様」が天へと旅立っていった。その名は志村けん――享年70歳。まだまだ、テレビに舞台に精力的に活動を続けていこうとしていた矢先に襲った新型コロナ。その第一報の衝撃はいまだに生々しい。多くの大物芸人たちが司会や役者などの道を切り拓いていったのに対して、あくまでも「お笑い芸人」を貫いた師匠は、自分自身の「笑いの哲学」を語ることもほとんどなかった。しかし、そんな口数少ない志村けん氏の毎日を付き人として7年間、朝から晩まで、海外へも同行した男がいた。鹿児島出身の若者・櫨木信一(はぜきしんいち、後に乾き亭げそ太郎)。志村けん氏に憧れ、上京した櫨木は運良く、ドライバー兼付き人として採用される。「笑いは正解のない世界だから、俺から教えることは何もないぞ」その一言に新人・櫨木は「これこそが本物の芸人だ」と感動した。
東日本大震災・原発事故の2011年からコロナ禍の2020年まで、日本と世界が変容し、混乱した「激動の10年」に書き続けられた時事コラム集成。この間、著者はニューヨーク、ロンドン、パリ、北京、ソウル、香港、台北、キューバ、イスタンブール、リオデジャネイロ、サハラ以南のアフリカ諸国、そして緊急事態宣言下の東京など、様々な場所と視点から世界の変貌=凋落の風景を見つめた。私たちの生きる世界は、そして私たち人間は、どのように変わったのか。全99本のコラムが「激動の10年」を記録する!【目次より抜粋】原発を語らず/北京の変貌/吉本隆明さんの思い出/ハバナの三島由紀夫/誰がテロリストなのか/ザハ・ハディト問題/ゴダールのFacebook?/慰安婦と赦し/日本死ね/佐村河内守は詐欺師なのか/非常事態発令下のパリ/サハラ砂漠の南へ/〈1968〉から50年/香港の天安門事件追悼集会/ジョギングの社会階層/コロナウイルスの日々/感染者はケガレか
観るよりも働く方が人生楽しい!? 80年代以降、『テレーズ』『ギャルソン!』『ガーターベルトの夜』『サム・サフィ』『TOPLESS』『ミルクのお値段』『パリ猫ディノの夜』等の配給作品のヒットでミニシアター・ブームをつくりあげた立役者の一人である著者が、長きにわたって関わった配給、バイヤー、宣伝等の現場における豊富なエピソードを交え、仕事の難しさや面白さ、やりがいを伝える一冊。業界で働きたい人のための「映画業界入門書」である一方、ミニシアター・ブーム時代の舞台裏が余すところなく明かされており、映画愛好家にはたまらない必読書である。
ベストセラー『1分で話せ』著者、伊藤羊一氏による最新刊。自身の信念でもある「FREE」「FLAT」「FUN」という概念は新型コロナウイルスによって、その重要性がより明らかになった。今、必読の1冊。
1983年に起きた、ハイネケンCEO誘拐事件から数十年。事件の実行犯の一人であったヴィレム・ホーレーダーは、釈放後も裏社会のボスとして数々の凶悪犯罪に手を染めていた。彼の妹で弁護士でもあるアストリッドは、危険を冒しつつも、兄の悪事を暴こうと奮闘する。
「この本の中で語られている体験は、1902年の夏に私が経験したものである。私は探険家の態度にたとえるのが最もふさわしいような心構えで、ロンドンの下層社会に入って行った。私は、みずからの見聞によって納得をえたかった」…本書は当時のロンドンのイースト・エンド地区の人びとの生活を描いた記念碑的ルポルタージュ。作者は、数ヶ月にわたって現地の救貧院や路上で寝泊りし、それを元に本作品を書いた。オーウェルは10代に本作に出会って影響を受け、1930年代に同様の試みをおこない「パリ・ロンドンどん底生活」を著している。
20代でヤクザになって、人を傷つけたり、脅したり、痛めつけたりと、人として恥ずかしい事だらけの私の人生でしたが、中でも女とのセックス話は、とりわけ私の最も恥ずかしい部分です。シャブを使って女性を快楽でヒーヒー泣き叫ばせたことは、我ながら、女コマしのクソクズ野郎の行為だと思います。でも今だからこそ、自分に対する戒め、自分がやらかした犯罪行為への「懺悔」の意味も込めて、これまで私がやらかして来たセックスの数々を披瀝します……。 日本の裏社会を歩んだ「元ヤクザ」が教える’オンナ’にまつわる本当にあったアブナイ話。取扱注意・悪用厳禁の一冊!●大矢五郎(おおや・ごろう)1960年、秋田県出身。体育教師を志すも、不良の道にハマって大学を中退。21歳の頃からアウトロー稼業となり、やがて正式にヤクザの道に。広域組織に所属し、幹部となるが、組織と揉めて40代半ばからカタギに。現在はマジメに運送会社に勤務するかたわら、「特殊便利屋」も請け負う。元妻二人、子供がそれぞれに一人ずつ。独身。著書に『ヤクザに学ぶ人間関係の極意』『シャブ中ヤクザの天国と地獄』がある。
「イヌは感情をもち、人を愛するか?」。研究者たちが恐れ、避けてきた究極の疑問に、先駆者が挑む。研究所を飛び出し、分野の最先端を進む日本の大学や、「イヌのようなキツネ」を育てる旧ソ連の研究施設にも答えを求めた、その先にある結論とは。解説/菊水健史
悪党と戦い百姓が城をもった村、小田原攻めの豊臣軍からカネで平和を買った村など、戦争に明け暮れ、略奪・人身売買・疫病など過酷な環境の中を人々はいかに生き抜いたのか。鍛え上げられた村人たちの生命維持の実態を史料から描く。解説・清水克行。
「がんサバイバーがいきいきと暮らせる社会の実現」に向けて、様々な活動を行なっているLAVENDER RING(ラベンダーリング)。その活動の軌跡を一冊にまとめました。本書には、プロのフットサルプレイヤーから、歌手、編集者、看護師、陶芸家、子育て奮闘中のママなど、様々ながんサバイバーの素敵な笑顔の写真や、インタビューが掲載されています。病気との向き合い方、生き方の変化、家族への想い、夢や目標など。「生きること」と向き合った結果紡ぎ出された言葉は、がんサバイバーだけでなく、ご家族ご友人などのがんサポーター、また人生に悩む全ての人を勇気付けるものになっています。
新婚の息子をひき逃げ事故で亡くした父親、希望退職を迫られた会社員が胸にしのばせるお守り、アルコール依存症の母親を許せなかった息子の後悔、夭折した部下に元上司が送り続けるファクス……あなたの隣にいるかもしれない、’普通の人々’が心の中に持つ特別なドラマ。人は苦難に陥ったとき、何を心の杖として立ち上がるのか。暗闇に希望の灯りがともる瞬間を切り取った珠玉のノンフィクション・コラム。(『こんな日もあるさ』を改題して文庫化)
戦場の真っ只中に飛び込み、裸形の人間たちを凝視しながらルポルタージュしたサイゴン通信。
第50回大宅壮一ノンフィクション賞、第5回城山三郎賞をダブル受賞した傑作ルポの完全版。2019年香港デモと八九六四の連関を描く新章を収録!「’その事件’を、口にしてはいけない」現代中国最大のタブー、天安門事件に迫る!1989年6月4日。変革の夢は戦車の前に砕け散った。毎年、6月4日前後の中国では治安警備が従来以上に強化され、スマホ決済の送金ですら「六四」「八九.六四」元の金額指定が不可能になるほどだ。あの時、中国全土で数百万人の若者が民主化の声をあげていた。世界史に刻まれた運動に携わっていた者、傍観していた者、そして生まれてもいなかった現代の若者は、いま「八九六四」をどう見るのか?そして、事件は2019年の香港デモにどう影響したのか? 歴史は繰り返されるのか? 中国、香港、台湾、そして日本。60名以上を取材し、世界史に刻まれた事件を抉る大型ルポ。語り継ぐことを許されない歴史は忘れ去られる。これは、天安門の最後の記録といえるだろう。●’現代中国’で民主化に目覚めた者たち ●タイに亡命し、逼塞する民主化活動家●香港の本土(独立)派、民主派、親中派リーダー ●未だ諦めぬ、当時の有名リーダー●社会の成功者として’現実’を選んだ者、未だ地べたから’希望’を描く者 etc.※本書は2018年5月に小社より刊行された単行本を改題の上、修正し、新章を加筆したものです。【目次】序章 君は八九六四を知っているか? 第一章 ふたつの北京第二章 僕らの反抗と挫折第三章 持たざる者たち第四章 生真面目な抵抗者第五章 「天安門の都」の変質第六章 馬上、少年過ぐ終章 未来への夢が終わった先に あとがき新章 〇七二一 香港動乱主要参考文献
本書は、韓国最大の財閥企業サムスングループの二代目会長、故・李健煕(イ・ゴンヒ、2020年10月に死去)の発言、語録をまとめた書籍『李健煕の言葉(原題)』(韓国、スターブックス社刊)を、日本語版として翻訳、刊行したものです。李健煕は1987年に創業者である父の死去を受け、サムスン(当初は三星)グループ会長に就任。グループ主要会社のサムスン電子を、半導体やスマートフォンのジャンルで世界的なシェアを誇るグローバル企業に成長させました。サムスンのスマートフォン「Galaxy(ギャラクシー)」シリーズは、現在も世界シェア第一位を誇り、アップルの「iPhone」シリーズを抜いています。デジタル時代の中心で二十一世紀を牽引した人物として、李健煕はアップルのスティーブ・ジョブズと比較されます。しかし、李健熙にはスティーブ・ジョブズも持っていない長所がもう一つありました。経営者の備えるべき五つの徳目「知る(知)、行う(行)、人を用いる(用)、教える(訓)、評価する(評)」を提示し、これを実践した点です。李健煕のビジネス哲学がこめられた言葉の数々は、コロナ禍で時代が急速に変化を迎えている今だからこそ、世代や国境を越えて、人生の指標や座右の銘となることでしょう。●目次構成第一章 変化と改革 「妻とこども以外はすべて変えなさい」第二章 人材企業 「異文化に心を開こう」第三章 李健煕はこう考える 「老人と子どもを大切にしない国は滅びる」第四章 未来への挑戦 「二十一世紀には、大量生産の技術差はなくなる」第五章 サムスンの継承 「健康と生活の質を高める事業こそ企業の使命だ」第六章 私とサムスン 「私の人材に対する欲は、世界一強い」第七章 サムスン会長としてのメッセージ 「女性役員は社長にまで上り詰めるべきだ」第八章 李健熙語録プラス98スペシャルエピローグ「新経営」の出発点――「福田報告書」より※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
「生涯一事件記者」の、とっておき裏話。殺人、未解決事件や、闇者会が絡んだ経済犯罪などをテーマに、ノンフィクション作品を次々と発表してきた’覆面ジャーナリスト’一橋文哉氏。著者の原点となったグリコ森永事件から、三億円強奪、酒鬼薔薇聖斗、オウム真理教、和歌山毒カレー、尼崎連続変死、世田谷一家惨殺、餃子の王将社長射殺、そして清原和博覚せい剤、山口組分裂まで、著者しか知り得ない事件の独自ネタや、警察・司法の体質など事件の背景、社会の闇など、今だからこそ語れる話が次々と明かされる。さらに、特ダネをとる取材方法や失敗エピソードもあり、著者の、既刊にはない魅力が垣間見られる貴重な一冊でもある。
『芸人が書いた2冊目の「遺書」』千原ジュニアテレビなどで話題となった壮絶な肉体労働現場の日々!芸人・本坊元児が底なしの嘆きと未来への咆哮を綴った初の自伝的小説。吉本芸人、本坊元児。麒麟、アジアンなど売れていく同期への羨望と焦りから、勝負を賭けて上京。しかし、芸人としての仕事がほぼゼロで、肉体労働のバイトに汗する、泥のような毎日を過ごすことになった。それによって、テレビ出演の回数より、ギックリ腰の回数のほうが多いという日々―― 。壮絶な肉体労働現場で働く彼の日常は、常に危険と隣り合わせ。時には死をも感じてしまう現場での日常は、まさに「現代の蟹工船」 。多くの芸人たちが絶賛する、本坊が体験したリアルでディープな話を収めた珠玉の一冊。
平成時代、自衛隊で切磋琢磨した著者が国民と後輩に残す熱いメッセージ元自衛隊(空挺隊員)の著者が令和の今、後輩と日本国民にメッセージを送る熱い自叙伝。自衛隊の本来任務である安全保障面に目を向けると、拉致問題の解決には全く進展がないと感じている著者は「覇権主義ではなく、民主主義を支援し守ることで日本国民に寄与し、ひいては国際社会にも貢献するのが自衛隊の使命であるはずなのだから……。何よりも、上から降りてくる命令をそのまま下に垂れ流すのではなく、自分の信念や価値観にも十分に照らし合わせ、入隊の時に立てた誓いを果たすためにはどうあるべきか? そして日本国民を危険から少しでも遠ざけるためにはどの道を選ぶべきか? それを良く考え、必要とあらば’ストッパー役’となってくれる者が自衛隊の中から現れてくれることを期待して止まない」と熱く語る。 著者のメッセージを読むと、私たち日本国民は日本の平和、安全、そして将来について今一度考えなければならないと身につまされる。日々巷に流れているニュースではなく、自衛官の生活、訓練、仕事ぶり、思考、日本の国との接し方が分かる貴重な自叙伝である。