【ノンフィクション・ドキュメンタリー】タグの実用書
こんなに強くて、これほど面白い男は、ほかにいない――。最強の柔道家・山下泰裕氏をして「私にとって、最大にして最高のライバル」と言わしめ、オリンピックで2つの金メダルを獲得した斉藤仁。彼がこの世を去って、5年以上が経つ。享年54。あまりに早く逝ってしまった。しかし、彼が歩もうとした道は人々に受け継がれ、いまもその歩みは続いている。「柔の道」とは何か。どこに向かっているのか。なぜ、あれほど厳しい鍛錬を積むのか……。日本を代表する柔道家(全日本柔道連盟会長・山下泰裕氏、講道館館長・上村春樹氏、柔道日本代表監督・井上康生氏、国士舘大学柔道部監督・鈴木桂治氏など)や、斉藤が愛した家族たちなど10人が、さまざまな秘話とともに綴る。私たちは、あなたの道の続きを歩いていきます―ーみなの溢れる思いに、涙が止まらない。〈本書の目次から〉「次の五輪も一緒に見守ろう」 山下泰裕 全日本柔道連盟会長、日本オリンピック委員会会長「おまえがいなければダメなんだ」 川野一成 国士舘中学・高等学校柔道部総監督「精力善用、自他共栄」 上村春樹 講道館長「あなたの言葉の意味が、最近わかるようになってきました」 鈴木桂治 国士舘大学柔道部監督「新しい柔道をつくっていく」 井上康生 柔道日本代表監督「ぜんぶ覚えてるよ」 斉藤一郎 斉藤仁の長男「もう俺はガキやない!」 斉藤立 斉藤仁の次男「あなたの道の続きを歩んでいく」 斉藤三恵子 斉藤仁の妻
フクシマが起きた今だからこそ……原発の危険性を証明し、廃絶を訴えた、歴史的名著! ――原子力が危険すぎる事実を、すでに国民の誰もが知ってしまった。スリーマイル島、ウィンズケール、チェルノブイリ……。それでも、一部の原子力関係者が強硬論を吐き、1億2000万人を断崖から突き落とそうとしている。彼らは、なぜ原子力を愛するのだろう。いま世界の誰もが原発の廃絶を望んでいるのに! 美浜原発、青森・六ヶ所村再処理工場……生存のために残された唯一の選択をするとき!’
東京オリンピック、最後の戦いへ!シンクロ(現アーティスティックスイミング)に人生の全てを賭けた、日本代表コーチ・井村雅代の執念の軌跡を描いたノンフィクション。
がんとの闘いは無制限一本勝負。それでも前を向いて生きる。妻のため、子どものため、そしてファンのために!「娘が成人するまで必ず元気であり続けようと思います。そして何歳になろうとも僕の人生は青春真っ盛りです。きっと、いつまでも‘行くぞーっ!’と拳を握っているはずです!」(本文より)【目次】第1章 小橋建太、元気です! ?知られざる引退からの5年第2章 がんとの10年間の闘い ?発覚、手術、回復までの道のり第3章 がんとの向き合い方 ?前に進むためにすべきこと第4章 家族とともにがんと闘う ?あなたのそばにも支えてくれる人がいる第5章 娘のため、家族のため、ファンのために ?がんとの闘いは無制限一本勝負巻末に、プロレス界の‘鉄人’小橋建太VS車イスバスケの‘鉄人’京谷和幸のスペシャル対談も掲載!【著者プロフィール】小橋建太 (こばし けんた)1987年全日本プロレス入門。決して諦めないひたむきなファイトがファンの共感を呼び人気を博し、1996年に三冠ヘビー級王者の座に就く。プロリスリング・ノアに移籍後はGHCヘビー級王座を13回にわたり防衛し、‘絶対王者’としてプロレス界の頂点に君臨。しかし2006年に腎臓がんが発覚。腎臓摘出手術を受けるが、苦しいリハビリを乗り越え、2007年12月に546日ぶりの復活を果たす。2013年「FINAL BURNING in Budokan」にて引退。引退後は個人事務所を設立。メディア出演、講演会など幅広く活動し、福祉活動にも積極的に取り組んでいる。
元プロ野球選手・廣瀬純。彼は佐伯鶴城高校(大分県)時代に夏の甲子園に出場。法政大学に進学後は東京六大学で三冠王を獲得し、大学生にしてシドニー五輪のメンバーに選出されるなど、アマチュア時代に輝かしい成績を残しました。そして、2000年のドラフト会議で2巡目で広島東洋カープに指名され入団。2016年シーズン限りで引退するまで、カープひと筋の現役生活を送りました。入団1年目の2001年には早くもホームランを記録するなど攻守で貢献。低迷が続いたチームを支え続け、2013年には一軍公式戦における連続打席出塁記録(15打席)を更新するなど、球史にその名を残しました。また、チームメイトからの人望も厚く、ファンから愛され続けた選手でもありました。そんな著者が、どん底だった2001年から、25年ぶりのリーグ制覇を果たした2016年まで、自身の幼少期から現役時代を振り返りつつ、生え抜き選手だからこそ知り得る舞台裏を余すことなく綴りました。また、解説者としての目線から、今後の「広島伝説」の可能性についても鋭く分析しています。もちろん黒田投手、新井選手、‘キクマル’、鈴木誠也、さらには外国人選手まで知られざる逸話も満載!カープファン、必見の1冊です。【著者プロフィール】廣瀬純 (ひろせ じゅん)2000年のドラフト会議で広島東洋カープから2位指名を受け入団。2001年3月の中日ドラゴンズ戦で初出場、同年5月には早くも初ホームランを記録する。その後、ケガと闘いながら、2010年についにレギュラーの座を獲得するとオールスターゲームに出場、さらにゴールデン・グラブ賞も受賞した。‘チャーリー’の愛称でファンから愛され、2016年に惜しまれつつ現役を引退。現在は、広島東洋カープの一軍外野守備・走塁コーチを務める。
2018年9月にデビュー20周年を迎える丸藤正道の初めての自伝。「方舟の天才」が「方舟の継承者」になるまでの軌跡を赤裸々に綴る。【目次】プロローグ 飛翔 ?9・1 夢のビッグカードに向けて第一章 助走 ?夢のレスラーを目指して第二章 王道 ?ジャイアント馬場さんの教えと四天王プロレス第三章 出航 ?方舟への乗船の決意、そしてGHCジュニア戴冠第四章 死闘 ?KENTAとの激闘、GHCグランドスラム、ジュニアへの回帰第五章 苦難 ?三沢光晴との突然の別れ、相次ぐケガ、そしてNOAHの苦境第六章 混沌 ?ヘビー級への復帰、軍団抗争、選手離脱、鈴木軍との闘い、16年11月に新会社へ第七章 希望 ?新生NOAHの躍動とデビュー20周年大会への想いエピローグ 継承 ?天才の夢の行方【著者プロフィール】丸藤正道 (まるふじ なおみち)1979年9月26日生まれ。埼玉県北足立郡吹上町(現・鴻巣市)出身。高校卒業後、全日本プロレスに入団。ノアに移籍後は、至宝GHCの各タイトルをすべて手にした方舟の天才。階級・団体の枠を超え最前線で闘い続けている。20周年記念大会『飛翔』にて、WWEのヒデオ・イタミとの対戦。
ふたりで幸せになるためだったハズなのに……あれ…妻が夫への不満を溜め続けた「がまんダム」決壊を防ぐために。いまや「結婚(夫婦)=幸福」に必ずなるわけではない、というのは周知の事実。とはいえ、縁あって夫婦となった両者の関係を、なんとか幸福へとつなげるために知っておきたいことを、まんがの登場人物たちを通して、わかりやすく紹介します。令和の時代となっても根強く存在する、夫(男)と妻(女)の役割における素朴な疑問や「異議あり! 」を、[まんが]と[考察・解説]とともに見ていくことで、‘当たり前のように思っていた夫婦関係’を見つめなおして、『共同生活者の良き関係』を築きましょう。【目次】はじめに 妻と夫 そのボタンのかけ違いはどこから?Chapter1 「子はかすがい」は、今は昔…Chapter2 夫には結婚も家庭も他人事?Chapter3 妻と良好な関係を築ける夫の秘密Chapter4 夫の有能な教師は「妻の不在」Chapter5 幸せの鍵=コミュニケーションChapter6 げに悩ましきは「他人の物差し」Chapter7 初心に戻ると見えてくるものおわりに 「夫婦」は2人で創り上げる人間関係
ダイヤモンド・プリンセスの乗船客は、船内で何を思い、どう過ごしたのか。そして、今をどう過ごしているのか。初めて新型コロナウィルス陽性者が船内にいたことを知ったとき。検疫、そして船内隔離がはじまったとき。部屋の中で。運動のために出た室外で。そして、下船後。彼らはこのコロナ禍に、そして様々な支援に、何を思ったのか。それは多くの人が多くの時間を自宅で過ごす「今」に重なる。一人の乗船客が見た、二週間とその後の、手記。
激動の時代を生き抜くために、これだけは言っておきたい――。私たちは、近現代史から何を学ぶべきか?ノンフィクション作家・保阪正康による、歴史の大局観を養うための迫真の講義。★緊急書下ろし「コロナと近代日本」を収録!なぜ日本は「たった14年」で壊滅したのか?高度経済成長が「戦争の失敗」を繰り返したのはなぜか?明治日本はなぜ「帝国主義国家」以外の道を選べなかったのか?戦前の日本が軍事学を軽視した背景とは?「天皇がいるけれどいない」大正の5年間は私たちに何を教えるのか?日本のファシズム体制を形成するプロセス「三段跳び理論」とは?「コロナ危機」を前に歴史から学ぶべきこととは?私たちが必ず知らなければならない「歴史の教訓」が、ここにある。
日本の戦後政治、それはフィクサーや大物右翼、総会屋など黒い人脈とのつながりの歴史でもある。ある者は戦中の混迷期に暗躍して政財界に君臨し、ある者はアメリカや北朝鮮との橋渡しをして利権をむさぼり巨額の富を得た。つかず離れず彼らと関係をなし、ときに政治生命を断たれるにも関わらず続いてきた「裏社会との黒い蜜月」とはいかなるものだったのか? 「桜を見る会」にも表れたそのズブズブの構造を明らかにする。<本書の目次>序章 安倍首相が隠したかった黒い紳士第1章 政界ヤクザの系譜宿敵・西武鉄道株を買い占めた横井小佐野も児玉も……皆、死んだ第2章 バブルを泳いだ総会屋の生態小川薫周辺のソーカイヤたちオールスターで大荒れの日本通運総会野村證券事件の主役打ち出の小槌の銀行ノーパンしゃぶしゃぶに集う名士第3章 原点は満州・上海人脈にあり満州・南京傀儡政権が生み出す‘宝’阿片と偽札のマネーテロ日銀金庫から消えた大量のダイヤ謀略に使われた国民の接収資産現代に残る「キャノン機関」の黒い人脈第4章 海外から襲来した仁義なき戦い米国で火を噴いた大疑獄事件謎の死を遂げたキーマンたち闇社会結集を求めた自民党ロッキードを食った「刎頸の友」次世代の政治家が潰れたリクルート事件第5章 政界のドンが転落公取委を脅してゼネコン汚職金丸最後の砦となった北の利権泉井マネーなど疑惑塗れのYKK包囲網横井英樹とはいったい、何者か「あの時撃ち殺しておけば」と言われ第6章 最後のフィクサーと新しいネット右翼六本木・TSKビル争奪をめぐる激闘朝鮮総連本部ビルを売却するネット右翼を喜ぶ自民党政権政治家とヤクザは表裏一体
(目次)はじめに第一章 食べるカビが大ブーム第二章 カビの正体第三章 思わぬところに生えるカビ第四章 冷蔵庫・エアコン・洗濯機 ─家電のカビの今昔第五章 石灰岩帯と山火事の後第六章 カビは体にどのくらい悪いのか第七章 ヒトとカビの闘いあとがき主な参考文献
古代最大の内戦・壬申の乱、室町幕府を確立させた中世の戦闘・青野ヶ原の戦い、近世最大の会戦・関ヶ原の戦い。三つの戦いはいずれも同じ地(不破=青野ヶ原=関ヶ原)で行なわれた。なぜ、この地だったのか? そして、その結果が歴史を大きく動かしたのはなぜなのか? この謎解きに、中世政治史を専門とする著者が挑む。歴史の醍醐味を味わえる、スリリングな1冊。
中世を中心に、日本史の転換点、あるいは転換点を引き寄せる要因となった10以上の乱と変を読み解いたのが、本書である。背景、構図、経過、結果を明らかにし、当時の状況、人々が求めたものを考察する。個々の事例を掘り下げ、つなげることで、歴史を貫くものが見えてくる。この国では誰がどのような時に勝利し、敗れる者は何ゆえ敗れるのか。700年にわたる武士の時代を概観、日本および日本人の本質に迫る。
人間には、誰にでも「自分担当の神様」がいる。それを知らずに、むやみに神社にお参りしていてはもったいない! 自分の神様がわかれば、もっとたくさんのパワーを神々から借りることができる。チェックシートから割り出す、あなたの象徴(タイプ)と守り神。さあ、この本で自分のタイプと「守り神」を知り、その神様のいる神社へ詣でましょう。あなたが行くべき神社と意外に知らない参拝の方法も詳しく説明。
(目次)はじめに ?このまま汚れた海でいいのだろうか第一章 世界の海はプラスチックごみだらけ第二章 プラスチックは地球の異物第三章 マイクロプラスチックを生き物が食べる第四章 わたしたち一人ひとりの力は小さいのか?
「芸人は商品だ。よく磨いて高く売れ!」温かかった‘ファミリー’は、なぜ‘ブラック企業’と指弾された!?‘伝説の広報’にして組織を知り尽くした男が初告白!!吉本興業はどこへ向かうのか――?‘闇営業問題’が世間を騒がせ、「吉本興業VS芸人」の事態にまで発展した令和元年。‘芸人ファースト’を標榜するファミリーの崩壊はいつ始まったのか?35年勤めた‘伝説の広報’が芸人の秘蔵エピソードを交えながら組織を徹底的に解剖する。笑いの世界を愛するすべての読者に贈る「私家版」吉本興業史!第一章 ‘ファミリー’の崩壊第二章 吉本創業と躍進の歴史第三章 戦時をくぐり抜けて第四章 大衆に笑いを提供する使命第五章 笑える百年企業の未来
国家のアイデンティティを誇示するシンボルマーク「国旗」とテーマソング「国歌」。そして人類の肉体的・精神的な高みを謳歌するスポーツ。日本で唯一の「国歌」研究者が、豊富な事例を繙きつつ、両者の愛憎の歴史に迫る。【ある試合が、本当の戦争に発展した!! 日本で唯一の「国歌」研究者が「スポーツと愛国心」を徹底解説!】◆日本のある行動が、世界のスポーツファンから称賛を浴びた理由とは?◆オリンピックはいつから国別対抗戦になった? 考案者クーベルタンの目的は「競争」ではなかった!
「同乗者は誰も死なせない」かの大戦中に操縦桿を握った男は今、‘飛行機の神様’と呼ばれ、今日も大空を舞っていた――。世界最高齢と「ギネス認定」された95歳の現役パイロット・高橋淳氏。飛行時間は2万5000時間を超え、周囲からは「飛行機の神様」と崇められている。飛行機に魅せられ、少年の頃からパイロットになるのが夢だった。青年時代を迎えると、日本は第二次世界大戦に突入し、高橋氏も予科練から海軍の大型爆撃機操縦士として南方を転戦し、敗戦近くの沖縄戦で特攻隊に編入されたときには‘最期’を覚悟したという。しかし出撃中、心に誓っていたのは「同乗者は誰も死なせない」という覚悟だった。幸運にも生きて戦後を迎えると、小型機とグライダーの世界に没入し、類まれなる飛行技術を生かしてフリーパイロットなどとして活躍。また、組織のまとめ役、指導者としても慕われ、社団法人日本飛行連盟名誉会長を務めつつ、大空を縦横無尽に飛び回る日々を60年以上送っている。そんな高橋氏だが、95歳を超えた現在でも華麗な飛行テクニックは健在。週に1度は大空を舞っている。果たして、第一線で活躍し続ける大ベテランは、空から何を学んだのか?どんな困難にも負けず、自分らしく生きていくためのヒントを語ってもらう1冊。【著者プロフィール】高橋淳 (たかはし じゅん)大正11年10月生まれ。東京都出身。甲種飛行予科練習生として海軍に入隊。太平洋戦争には一式陸上攻撃機のパイロットとして従軍した。戦後は小型機とグライダーのパイロット・教官として活躍し現在に至る。社団法人日本飛行連盟名誉会長、赤十字飛行隊隊長。2020年5月現在、事業用パイロット世界最高齢ギネスワールドレコード更新中。『世界ふしぎ発見!』(TBS)など、メディア出演多数。
「ずーっとおいてきぼりだ、ここは」第26回小学館ノンフィクション大賞受賞作の単行本化。著者は元テレビディレクターで現在はドキュメンタリー監督として活躍中。福島県南相馬市で生きる、上野敬幸さん一家を襲った東日本大震災。上野さんは、両親と幼い2人の子どもの家族4人が津波にのまれました。しかし、その後に起きた原発事故により、自宅のあった地区は避難指示区域に指定されます。そして、行方不明者がまだいるにも関わらず、警察も自衛隊も捜索に入らなくなってしまったのです。本書は、そのような中で避難を拒み、仲間とともに行方不明の家族を自力で捜す上野さんの姿を、著者が7年にわたり丹念に取材した記録です。震災から年月が経つにつれ一般には報道されにくくなってしまった、被災地での現実が明らかにされる労作です。「復興」という大きな言葉からはこぼれ落ちる心のこまやかな変遷を、著者は丁寧な筆致で描出します。「見つからない」のではなく「捜しにきてもらえない」場所にいる行方不明の家族を今も捜索し続ける上野さんや、福島の現在を、ぜひお読みください。
ひきこもりとなって大学を中退し、ネットを通じて知り合ったニート仲間と2014年から和歌山の山奥に移住。以来、駅から車で2時間の限界集落に暮らしている。月の生活費は1万8000円。収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃など。インターネットさえあれば、買い物も娯楽も問題なし。リモートの可能性をフル活用し、「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。
野村克也しか書けない「学べるプロ野球史」。 ベーブ・ルースやルー・ゲーリックを中心とするメジャーリーグ選抜が来日し、全日本軍と戦い、沢村栄治が快投を見せた翌1935年、職業野球チーム「大日本東京野球倶楽部」が発足した。日本プロ野球の誕生である。 その1935年は、野村克也氏誕生の年でもある。 「私の人生は、日本プロ野球の歴史にほぼ重なる。ということはつまり、プロ野球界で起こった出来事の大部分を、当事者として体験、あるいはこの目と耳で見聞きしてきたといっても過言ではない。プロ野球で起こったさまざまな出来事について、記憶と記録を残しておくことは、私の責務である」(「はじめに」より) 沢村栄治から、ON,イチロー、大谷翔平ら歴代の名選手や日本シリーズ、オールスターゲームの裏エピソードと、ドラフト、FA制度の問題点、野球選手とお金の関係、マスコミとの付き合い方、野村スコープ誕生秘話、日本人メジャーリーガー論などグラウンド外での野村氏の持論が満載。『野村ノート』と合わせてぜひ読みたい、野村ファン、そして全野球ファン必読の、「学べる」日本プロ野球史。※この作品は過去に単行本版として配信した『私のプロ野球80年史』の文庫版です。
死ねば地獄、生きるも地獄の戦場は、どんなふうであったのか……。現地の人たちはどうしていたのか……。兵士たちは、何を信じて戦ったか……。非道で無謀な戦争のために死んでいった兵士たちの姿を記録して、昭和戦争史の暗部を照射する! 東部ニューギニアの戦地で戦い、犠牲となったすべての人々に捧げる、鎮魂の人間記録。日本軍敗退の記録。<「進攻篇」との2巻>
太平洋戦争、朝鮮戦争、そしてベトナム戦争と、人間は廃墟を作り、また愛を生んだ。戦後39年、はるか太平洋の怒濤を越えて架けた、戦争花嫁80人の運命とひたむきな想い。気鋭の写真家が記録したこの時代の証言は、国家、人種、宗教や個人の理想について、誠実に問い深い感動を呼ぶ。写真が語る、感動的な戦争花嫁の、愛の記録。木村伊兵衛賞受賞作品。
ロスト・ヴァージンが大人へのステップ、と信じていた女たち。しかし現実には、何も変わっていない自分を発見しただけだった……。価値観が多様化した今の社会の中で、自分の位置を見つけられずに悩み、心と体のアンバランスに困惑する女性たちを、14の具体例の徹底レポートで、浮き彫りにした話題作。
「戦闘」か「衝突」か。陸上自衛隊が国連PKOに派遣されたアフリカ・南スーダンで内戦が勃発。政府は派遣を維持し、計画していた「駆けつけ警護」任務を付与するため、現地の状況を記した「日報」を隠蔽し続けた。しかし、〈嘘〉は2人のジャーナリストによって暴かれ、防衛大臣は辞任、自衛隊は撤収に追い込まれた。在野のジャーナリストと前線の新聞記者がタッグを組んだ、調査報道の新境地。
23歳で職を失いギリギリだった著者が、お客さんのさびしさに心と体で寄り添い、前に進むためのきっかけを一緒に探ってきた日々。対話型レズ風俗店オーナー兼キャストが初めて語る一冊。
「隠す」、「残さない」、「そもそもつくらない」。「森友・加計学園」や「桜を見る会」の問題で 明らかになった、公文書の軽視。 現政権によってエスカレートする 民主主義崩壊の実態に迫る。 国がどのように物ごとを決めたのか、政府の政策決定の過程がまったく検証できなくなっている。「森友・加計学園」「桜を見る会」、そして検察庁法改正案......これらに共通して見られるのは、政権による公文書の軽視だ。 省庁は、表に出せない公文書を請求されると、「私的な文書」にすり替え、捨ててしまう。あるいは捨てたことにする。重要なやりとりをメールで行い、「メールは電話で話すのと同じ」と言って公文書にしない。公開対象の公文書ファイルのタイトルをわざとぼかし、その中身を知られないようにもしていた。 きわめつきは、官僚にメモすら取らせない、首相や大臣の徹底的な情報統制だ。証拠を隠し、捨てるどころか、そもそも記録を残さないようにしていた。情報開示請求を重ね、官僚が重い口を開く。一歩ずつ真実に近づいてゆく、取材班の記録。
【内容紹介】リーマン・ショックで地獄に堕ちた男はアジアで再起のチャンスをいかに掴んだのか?バブル期以降の不動産投資市場で頂点を極めた男・宗吉敏彦。リーマン・ショックで破綻に追い込まれるも、成長著しいアジアで奇跡の復活を果たす。宗吉とともに躍進するアジア不動産市場の潜在力、今後の可能性を探る。【著者紹介】[著]前野 雅弥(まえの・まさや)日本経済新聞記者。東京経済部で大蔵省、自治省などを担当後、金融、エレクトロニクス、石油、ビール業界等を取材。現在は医療、不動産関連の記事を執筆。著者に『田中角栄のふろしき』(日本経済新聞出版社)がある。[著]富山 篤(とみやま・あつし)日本経済新聞記者。2014年よりハノイ支局長としてベトナム全般を取材。現在は日経産業新聞の海外面デスクを務める一方、外国人労働者問題、ASEANなどを取材。著者に『現地駐在記者が教える 超実践的ベトナム語入門』(アスク出版)がある。
第二次世界大戦以来、イスラエルは西洋のどの国よりも多くの人間を暗殺してきた。本書では、技術大国の軍事能力がゲリラ戦という異質な手段と融合して生まれた暗殺機構の秘密を暴き、その工作員、指導者、活動手段、作戦審議、成功、失敗、および倫理的代償について、その実情を明らかにする。
日本SFの黎明期における同人誌〈NULL〉の創刊と、その掲載作「お助け」が江戸川乱歩に発見されての商業デビュー。『時をかける少女』などのヒットや「浸透と拡散の時代」を経て、エンタメ小説黄金期における大活躍と断筆宣言。そして日本文学界の大家となり「最後の長篇」の執筆に至るまで――半世紀を超える作家生活を自ら語り明かして第50回星雲賞を受賞した豪華インタビュー集、新規対談を加えて待望の文庫化。