【ノンフィクション・ドキュメンタリー】タグの実用書
医学部医学科卒業の医療記者が専門家・アスリートへ取材したノウハウを自ら実践し、40キロの減量に成功した。実体験に基づいて、やせる環境を作るための最も確実な10のステップを紹介。
人気解剖学者・養老孟司と、ゴリラ研究の第一人者にして京大総長の山極寿一の初の対集。ゾウムシをはじめさまざまな虫を採集する「虫の養老」さん、アフリカのジャングルでゴリラを追い続ける「ゴリラの山極」さんが、人間社会を問い直す。海や山の豊かな自然と共生してきた日本人が、なぜ70年代以降、山を切り崩し、海岸線をコンクリートで固め、自然を破壊してしまったのか。日本を覆う沈滞ムードの正体は何か。虫とゴリラの目で、情報化する現代社会に警鐘をならし、新しい形での自然と共に生きる道を模索する画期的な対談集。
「どうぞ」「どうも」具体的に言わなくても、社会に共通する「感覚」によって伝わる日本語日本最古の和歌集『万葉集』八九四番に著された、神々が宿る国の「行間」とは? 来日4年目にたどり着いた著者の答え。【本書より】日本語の「行間」、日本の街の「行間」、日本の「行間」、私の「行間」。それにはどのようなものがあって、どのようにして読み取れるもので、また、どうすれば自分で他人に「行間」を残すことができるのか。いわば、どうすれば私がその街の「行間」の一部になれるのか。・「お客様、注文なさったコーヒーでいらっしゃいます」韓国で流行する敬語崩壊・「漢字ハングル混合文」を考案した福沢諭吉・韓国語から日本語の影響を排除したら、「あっ」「おっ」しか言えなくなる・日本の?化、?的、?性――「接辞型漢字語」は世紀の大発明品・韓国語の敬語は、「お互いの序列を証明する」身分証明書・韓国語に「?さん」にあたいする言葉はない・敬語は「主従」ではなく「優しさ」の表現方法・オバマ大統領が絶賛した「世界を変えた文化の一つ」・絵文字(EMOJI)
本書は、今やアメリカ史上最悪の麻薬問題となっているオピオイド蔓延の実態を余すことなく描いたドキュメントだ。「夢の鎮痛薬」として大々的に宣伝されていた処方薬のオキシコンチンの被害について、欲深い製薬会社と堕落した医師との癒着、後手後手に回った行政、そして多勢に無勢を覚悟で問題に立ち向かう被害者の遺族や地域のボランティアたちの姿を、著者のメイシー氏が5年にわたる取材で克明に記録したものである。
デジタル先行配信!百田尚樹独占インタビュー5時間半!百田尚樹は‘ヒーロー’か‘ぺてん師’か――5時間半にわたる独占インタビューで本人が初めて語った「百田尚樹現象」の本質とは?見城徹、花田紀凱、小林よしのり、西尾幹二、藤岡信勝ら、百田現象に影響を及ぼした関係者の実名証言も多数収録。当事者の言葉から2010年代の日本を象徴する社会現象の謎に迫る。電子書籍にて先行配信。* * *ブレイディみかこ氏(ライター・コラムニスト)、絶賛!「目を閉じていても現象は消え去らない。壁を超えてみるまでそこにあるものは見えない。書かれなければならない作品が、読まれなければならない時に出て来た」* * *百田尚樹は、2010年代の日本を象徴する社会現象とも呼べる存在だ。彼の言葉には多くの批判が集まる一方、数々のベストセラーを生み出してもきた。賛否両論を巻き起こしながら、彼が日本中の注目を集めるのはなぜか?百田本人のインタビューに加え、見城徹、花田紀凱、小林よしのり、西尾幹二、藤岡信勝ら関係者の証言をもとに、百田の「放送作家」「小説家」「右派論客」としての3つの顔に迫る。
どうすれば、なりたい自分になれるのか、潜在能力を引き出すことができるのか――。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする著者が、心理学者マズローが提唱した「ピーク体験」とチクセントミハイが述べた「フロー」について説明しながら、披露する。他にも、アイデアの出し方、チャレンジの方法、自己肯定感の高め方などを紹介。自分らしい人生を送るための指南書!
特別養護老人ホーム「かりぷ・あつべつ」における13の実話と向き合い「一人ひとりの生き方」「本人が望む医療とは」を考え続ける。一人の医師から、入居者さん、ご家族、介護に携わる方へのメッセージ。
独自性のある新刊書店として注目され続けるTitle。物件探し、店舗デザイン、カフェのメニュー、イベント、ウェブ、そして「棚づくり」の実際。事業計画書から、開店後の結果まですべて掲載。個人経営の書店が存続していくための工夫とは。リブロ池袋本店マネージャー時代から、現在まで。文庫化にあたり、開業から現在までを書き下ろした新章「その後のTitle」を増補。
2020年1月下旬、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号に乗り込んだ乗客約2700人は、中国・ベトナム・台湾を巡る船旅を満喫していた。しかし、2月3日の夕方、香港で下船した乗客が新型コロナウイルスに感染していたことが船内放送で流れた瞬間、楽しかった旅の思い出も暗転した。その日、横浜港からそれぞれの帰路につくはずだったのに、検疫のために横浜・大黒ふ頭に停泊することを余儀なくされたのだ。検査の結果、まず10人の感染が発覚、さらに感染者数はふくらみ、隔離されていたにもかかわらず、4000人近い乗員・乗客のうち約800人に感染、7人が死亡した。発覚以来、2週間以上閉ざされた空間でいったい何が起きていたのか。浮き彫りになったのは、危機における政府や船会社の存在感の希薄さと無責任さだった。運悪くこの船に乗り合わせた乗客が克明に描く、不安と混乱の2週間。・序章 クルーズ船の光と影・出港 旅のはじまり ・帰港 危機感なしの隔離前日・隔離 自由を奪われた船内・不安 隔離は次のフェーズへ・疑念 下船はいつはじまる?・解放 ようやく下船、そして下船後・対談 小柳 剛×加藤邦英 「乗客には船会社や国の顔はまったく見えなかった」
東京五輪、大阪万博、リニア開通と2020年代のビッグイベントを前に、外資や異業種も参入し、戦国時代を迎えた日本のホテル市場。かつて栄華を誇った「御三家」=帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニは新興勢力に押され気味……かと思いきや、国内の宿泊客だけでなく訪日客を合わせても、帝国ホテルの評価は断トツ、オークラ、ニューオータニもそれに次ぎ、しかもその評価は年々さらに向上している。「おもてなし」「老舗の安心感」では片付けられない、御三家の歴史と意外な因縁に迫る。
日本一成功したサラリーマンは都営団地に生まれた庶民の子だった。1996年1月、ソフトバンク社長室の一角で『Yahoo! JAPAN』は産声を上げた。専属スタッフわずか3名のその会社を、「年商1兆円」の巨大IT企業に育て上げた男の存在はほとんど知られていない。ヤフー、そして日本のインターネット産業はどうやって生まれたのか――。序章 三〇億円の隠れ家/第一章 突然の死/第二章 都営団地が生んだ天才/第三章 タイムマシーン経営の原点/第四章 ソフトバンクの遊び人/第五章 ならずものをかき集めて/第六章 孫正義の操縦術/第七章 知られざる趣味の世界/第八章 思い知った限界/第九章 趣味人として/終章 天才の死
スティーヴン・キングやアーサー・C・クラークも戦慄した名作ノンフィクション、緊急刊行。 1989年、米国の首都ワシントン近郊の町レストンに、エボラ・ウイルスが突如現れた。致死率90%、人間の脳や内臓を溶かし「崩壊」にいたらしめるエボラ出血熱のパンデミックを阻止すべく、ユーサムリッド(米陸軍伝染病医学研究所)の医療者たちが立ち上がる。感染と隣り合わせの極限状況で、彼らは何を思い、どのように戦ったのか? 未曾有のウイルス禍と制圧作戦の全貌を描いた、世界的ベストセラー。解説/岩田健太郎
近代文学史の科学随筆の名手による短文集の傑作。「電車と風呂」「鼠と猫」「石油ラムプ」「流言蜚語」「珈琲哲学序説」他30篇。写生文を始めた頃から昭和八年まで、寅彦の鳥瞰図ともいうべき作品を収録。
電車、銀座の街頭、デパートの食堂、花鳥草木など、生けるものの世界に俳諧を見出し、人生を見出して、科学と調和させた独自の随筆集。「春六題」「蓑蟲と蜘蛛」「疑問と空想」「凍雨と冬夜」他39篇収録。
沖縄戦のさなか、石垣島で捕虜となった米兵3名が、密かに処刑された。その軍刀を上官の命令で振りおろした学徒兵は、戦後の昭和25年4月7日に、米軍の手で「戦死」しなければならなかった。執行者の一人ゆえに、BC級死刑囚となった悲劇と真実を、日米の新資料を駆使して突きとめた、渾身のドキュメント。
犯罪の匿名報道を主張して大きな反響をよんだ新聞記者の体験記――たとえ犯人でも、新聞で実名報道されると、本人や関係者までもが自殺、失業、村八分に追い込まれてしまう。マスコミ報道に暴走はないか。報道記者としての自己体験から、犯罪報道の匿名主義を大胆に主張、人権と匿名報道の実践国スウェーデンでの実状を初めて伝え、共鳴の大反響をまき起こした、注目の書。新聞の「魔女狩り」報道を告発する!
母の死後、家の倉庫から出てきた見知らぬ箱の中には、父とラグビーの記憶がつまっていた。故郷・台湾でラグビーに出会い、海を渡り明治大学ラグビー部へ。その後、関西学院大学を率いて全国優勝を果たした父。台湾、九州……父の足跡をたどるうち、運命に導かれるように自身もラグビーを始めのめりこんでいく。穏やかな感動に包まれる、汗と泥と涙にまみれたノンフィクション。
還暦後の人生を充実させる考え方第一章 社会とどう向き合うか・「何歳まで働くのか」を考えても意味がない・高齢者が生かされる歴史的・生物学的意味・「敬老の日」を廃止せよ・「年齢フリー」の世の中に・グーグル・アマゾンを生み出せない日本の教育・「飯・風呂・寝る」の生活から脱却せよ第二章 老後の孤独と家族とお金・「老後の孤独」の本質はゆがんだ労働慣行・死んだら星のかけらに戻るだけ、恐れても仕方ない・次の世代のために、自分の範囲でできることをする・運をつかむカギは「適応」にあり・人とのつながりは「自分」というコンテンツ次第・人生は愛情の獲得競争・子孫に美田を遺さず、必要なら生前贈与を第三章 自分への投資と、学び続けるということ・80歳でもチアリーダーになれる、DJになれる・「昔取った杵柄、新たな物事への「感染」・英語で一番難しいのは日常会話・成果の出る学習の秘訣は「仕組みづくり」・「物事の見方」をどう磨くか・学びが還暦後の底力をパワーアップする第四章 世界の見方を歴史に学ぶ・日本が鎖国できたのは「世界商品」がなかったから・スペインの没落を招いた「血の純潔規定」・ダイバーシティで栄えた国、反ダイバーシティで没落した国・日本の敗戦はおごり高ぶって開国をしてた結果・世の中を理解するために必読の古典とは第5章 持続可能性の高い社会を残すために・男女差別が日本を衰退させている・男性が子育てをすると家族愛が高まる科学的理由・赤ちゃんを産んでも女性が経済的に困らない仕組み・社会保障と税の一体改革は必要不可欠・よいリーダーとよい政府は市民がつくる
【内容紹介】アジア最速の‘侍ハードラー’として3度のオリンピックを戦った為末大が「人生で一度しかない五輪を悔いなく迎えてほしい」という思いを込め、1年をかけて綴ってきた「私のパフォーマンス理論」は、アスリート以外からも大きな反響を呼んだ。嫉妬心、スランプ、年齢、短所、怪我などとの向き合い方から、人脈やメディア、成功体験についての考え方まで、自分を進化させるためインサイトが詰まった一冊。【著者紹介】[著]為末 大(Dai Tamesue)1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で、日本人として初めてメダルを獲得。2000年から2008年にかけてシドニー、アテネ、北京のオリンピックに連続出場。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2020年4月現在)。2012年現役引退。現在、Sports × Technologyにかかわるプロジェクトを行う株式会社Deportare Partnersの代表を務める一方、コメンテイターとしてメディアでも活躍している。ベストセラーとなった『諦める力』(プレジデント社)は、高校入試問題、課題図書などに多く選定され、教育者からも支持されている。最新刊は親子で読む言葉の絵本『生き抜くチカラ』(日本図書センター)。ブータン五輪委員会(BOC)スポーツ親善大使。
知られざるトリコロール変革の歴史と最前線堅守のマリノスからアタッキングフットボールへ――。J2降格の危機にまで陥ったJリーグ屈指の名門クラブは、いかにして変革を行い、15年ぶりの優勝を果たしたのか。クラブ取材歴15年。チームから絶大な信頼を得ている番記者が、選手・監督・スタッフへ緻密なインタビューを敢行。横浜F・マリノスの知られざる変革の「歴史」と「裏側」を、どこよりも深く掘り下げ、書き記しました。【目次】プロローグ ――ドキュメント「優勝の裏側」――第1章 変革前夜第2章 深海から頂へ第3章 革命家 アンジェ・ポステコグルーの正体第4章 チーム統括本部の奮闘と情熱第5章 CFGという名の新時代のパートナー第6章 トリコロールの未来【著者プロフィール】藤井雅彦 (ふじい まさひこ)ジャーナリスト1983年生まれ。日本ジャーナリスト専門学校卒業後、記者活動をスタートさせる。サッカー専門紙『エル・ゴラッソ』創刊時から執筆。2006 年から横浜F・マリノス担当に。マリノスを徹底分析するWEBマガジン『ザ・ヨコハマ・エクスプレス』の責任編集として、チームに密着し続けている。‘現場至上主義’をモットーに、サッカー専門誌などにも多数寄稿。書籍の構成に、『中村俊輔式 サッカー観戦術』『サッカー・J2論』(ともに、小社刊)がある。
自らは「さえん(=冴えない)棋士」であったにもかかわらず、強い棋士たちを育て上げた男がいた。将棋棋士・森信雄。彼は夭逝の棋士・村山聖だけでなく、棋界最多のプロ棋士を育て上げた。「森先生が師匠で良かった」と弟子たちは語る。‘さえん師匠’がなぜこれほどの強い弟子を育てられたのか。何十年にもわたる師匠と弟子の切なくも眩しい、迫真のノンフィクション。羽生善治九段が語る師弟論も特別収載。(目次)第1章 ‘さえん棋士’の誕生棋士を目指す大阪へ第2章 聖が残したものどん底で出合った湖― 増田裕司破門されかけた唯一の弟子―山崎隆之遅咲きの末に辿り着いた境地― 安用寺孝功「おかみさん」誕生強い棋士はなぜ優しくなれるのか―片上大輔‘怪物くん’の頭脳―糸谷哲郎兄の死第3章 泣いたあの日のこと異能の少年棋士から一門へ―澤田真吾転機となった羽生善治との戦い―大石直嗣「けっこう命がけで将棋をしている」―室谷由紀超合理主義者の師匠愛―千田翔太唯一夢中になれた道を―竹内雄悟10年かけて、夢が叶わないことを知る―棋士になれなかった弟子いつも静かに泣くことを覚えた―山口絵美菜女流棋士の道を選ぶということ―石本さくら第4章 最後の「負けました」危機を救った師匠の「妙手」―西田拓也森信雄、引退一門の知恵を借りて―石川優太教えるのは将棋だけではない特別章 羽生善治が語る師弟論
白血病を発症した朝日新聞の経済記者。偶然、同時期にアエラ編集部のカメラマンも白血病に。同じ会社の同じフロアにいたこともあったが、知らない同士だった二人。入院を機に、互いを知り、互いを励みに病と闘う。だが運命の神様が二人の明暗を分ける。志半ばで逝った若いカメラマンの分までと、職場に戻った記者が1年後に再発。骨髄移植をすることになり、ドナーは没交渉だった弟に。さまざまな「二人」が交錯する感動の闘病記。
元教師の能面師、横浜のドン、築地のヒール、木更津の「悪人」、久里浜病院の男、羽田の老漁師……。『東京タクシードライバー』で13人の運転手の人生を厳しくもあたたかく描き出した山田清機が紡ぐ、そのようにしか生きられない男たちの物語。
地政学とは、地理的な条件から諸国間の関係を考える学問であるが、国内の権力闘争の歴史を説明するのにも応用できる。日本というのは、どういう国か? 外国軍が日本の本土を占領するのは至難だった。日本の重点は、西から東へ移っていった。気候変動によって東西の力関係は左右された。徳川幕府は、海を押さえられて衰退した。日本の半島進出は、地政学上のセオリーだった。―歴史のポイントをつかめれば、この国のあるべき姿も見えてくる。
これからの居場所を見つけられない40代サラリーマン。これから社会に出る不安に未来を見出せずにいる20代大学生。2人が出会った喫茶店のマスターは、ミュージシャンを目指した20代、塾講師として生きた30代、40代で喫茶店を開き、「雇われない、雇わない」一生の仕事を手にした50代。彼が行き着いたワンオペ起業成功術は、人生に迷える2人の人生を変えるのか。求めていた人生の答えは、すべてここ(喫茶店)にあった。臆病だけど、人生を輝かせ、自由に生きたいすべてのひとへ。実話をベースにした真実の物語。
(目次)はじめに第一章 低年齢化し、過激化するいじめ第二章 子どもを守る法律はできたけれど第三章 学校の機能不全はなぜ起こるのか第四章 子どもが被害にあったら/加害者だとわかったら第五章 子どもを守りきるために第六章 いじめを本気でなくすにはあとがき
かつて、この国には‘国境線観光’があった。樺太/サハリン、旧名サガレン。何度も国境線が引き直された境界の島だ。大日本帝国時代には、陸の‘国境線’を観に、北原白秋や林芙美子らも訪れた。また、宮沢賢治は妹トシが死んだ翌年、その魂を求めてサガレンを訪れ、名詩を残している。他にもチェーホフや斎藤茂吉など、この地を旅した者は多い。いったい何が彼らを惹きつけたのか?多くの日本人に忘れられた島。その記憶は、鉄路が刻んでいた。賢治の行程をたどりつつ、昭和史の縮図をゆく。文学、歴史、鉄道、そして作家の業。すべてを盛り込んだ新たな紀行作品!歴史の地層の上を走り続けた、旅の軌跡――。「本書での二度のサハリン行きのあと、私はまたサハリンに旅をした。(中略)この島の吸引力は強く、この先も繰り返し訪ねる予感がしている。この地で生きて死んだ人たちの声を聴くことは、おそらくこれからの私のテーマになるだろう。」(「あとがき」より)【目次】第一部 寝台急行、北へ 一 歴史の地層の上を走る 二 林芙美子の樺太 三 ツンドラ饅頭とロシアパン 四 国境を越えた恋人たち 五 北緯五〇度線のむこう 六 廃線探索と鉱山王 七 ニブフの口琴に揺られて第二部 「賢治の樺太」をゆく 一 「ヒロヒト岬」から廃工場へ 二 賢治が乗った泊栄線 三 「青森挽歌」の謎 四 移動する文学 五 大日本帝国、最果ての駅へ 六 オホーツクの浜辺で 七 チェーホフのサハリン、賢治の樺太 八 白鳥湖の謎 九 光の中を走る汽車 十 すきとおったサガレンの夏あとがき主要参考文献一覧
ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞作!(2016年度)大宅賞受賞作家の上原善広が18年間をかけて聞き取りを続けた、まさにライフワークと言える作品。18年以上の関係から紡がれる、ノンフィクションとしては異例の一人称文体。「全身やり投げ男」。1989年、当時の世界記録からたった6センチ足らずの87メートル60を投げ、その後はWGP(世界グランプリ)シリーズを日本人で初めて転戦し、総合2位となった不世出のアスリート・溝口和洋。■中学時代は将棋部。■高校のインターハイではアフロパーマで出場。■いつもタバコをふかし、酒も毎晩ボトル一本は軽い。■朝方まで女を抱いた後、日本選手権に出て優勝。■幻の世界新を投げたことがある。■陸上投擲界で初めて、全国テレビCMに出演。■根っからのマスコミ嫌いで、気に入らない新聞記者をグラウンドで見つけると追いまわして袋叩きにしたことがある。無頼な伝説にも事欠かず、まさに陸上界のスターであった。しかし、人気も体力も絶頂期にあり、来季のさらなる活躍を期待されていたにもかかわらず、90年からはパタッと国内外の試合に出なくなり、伝説だけが残った……。その男の真実が、25年以上の歳月を経て、明らかとなる。プロとは? アスリートとは? 天才と秀才の差とは? 日本人選手が海外選手に勝つための方法とは?陸上界を貫き、競技を変えた漢を18年以上の歳月をかけて追った執念の取材!!泥臭い一人の漢の生き様から、スポーツ界が、社会が、昭和と平成の歴史が彩られていく。【目次】プロローグ第一章 発端第二章 確立第三章 挫折第四章 復活第五章 参戦第六章 引退エピローグ著者あとがき文庫版著者あとがき解説
急げ! 「キャッシュレスで最大5%還元」は2020年6月30日まで! 興味はあるけど、なんとなく怖い。多すぎて選べない。個人情報は大丈夫? 本当にお得? そんなあなたの代わりに、気になること全部試してみました。やってみてわかった神ペイ、マストアプリ。
「日本の寿命」は尽きたのか! 少年凶悪犯罪、エリート汚職、心まで荒廃した日本人に再生の道はあるか? ――薬害エイズ、証券・金融腐敗。阪神大震災への拙劣な対応。超優良企業が社会に背を向け、モラルを喪失したエリートが私利をむさぼる。戦後半世紀、いったいこの国に何がおきているのか? 再生への道は常に現場にありとする著者が、蔓延する精神の頽廃(たいはい)にメスを入れ、価値観の180度転換を訴える警世の書。