月経のある女性の10人に1人は子宮内膜症、月経痛で悩んでいる人は3人の1人と言れています。多くの女性が、子宮内膜症による痛みや苦痛に耐えながら日常生活を送っているのです。子宮内膜症の原因は、初産の高年齢化、初経の低年齢化、出産回数の減少で、生涯にわたる月経回数が多ければ多いほど、発症するリスクが高くなります。この30年ほどで、社会に出て働く女性がふえ、ライフスタイルの多様化など、現代女性を取り巻く環境は大きく変わりました。本書では、なぜ子宮内膜症になるのか、正しい診断と最新の治療、ホルモン療法、治療法の選び方、不妊と内膜症との関係など、子宮内膜症を治療しながらじょうずにつきあっていくための方法を紹介します。長期間服用しても安心なEP配合製剤(低用量ピル)についても解説。いまより痛みがひどくなる前に、正しい治療を受けましょう。2012年刊行の書籍に最新の情報を加えた改訂版。