現代人は、大人から赤ん坊まで、誰もが‘眠れない’睡眠障害予備軍であることをご存じだろうか。かつて‘不眠症’の名でひとくくりにされていた睡眠障害疾患患者は、自己管理が甘い‘ダメ人間’のレッテルを貼られ、睡眠薬を服用中と知られれば‘薬物中毒者’扱い。れっきとした病いにもかかわらず、軽視され、偏見の目を向けられてきた。そんな睡眠障害と四半世紀以上にわたり闘ってきた著者が、時には病いからくる失敗談をおもしろおかしく暴露し、時にはメディアや医者をバッサリ斬りながらも、睡眠障害という病い、そして医者や処方薬との上手なつきあい方、さらには‘眠れない’毎日の有意義な過ごし方について指南しているのが本書である。原因も症状も治療法も千差万別。疾患に関する巷の情報はいまだ間違いだらけ。慢性的な‘眠れない’症状に悩む多くの現代人、必携!【目次】まえがき1章 不眠の世界は怖くない2章 私の睡眠障害経歴書3章 不眠はどこまで解消できるのか4章 持つべきものはやっぱりお医者さん5章 睡眠障害は一生の友達です【結城真子(ゆうきまこ)】1962年大阪府吹田市生まれ。同志社大学卒業後、(株)リクルート勤務を経て、89年に『ハッピーハウス』(河出書房新社)で文藝賞受賞。小説執筆の傍ら、心理カウンセラーとして勤務。現在は、執筆や講演を中心に活動している。著書に、『ケアレス・ラブ』『眠れない』(河出書房新社)、『優しい友人』(角川書店)、『そうよ、ワタシは不眠症の女』(大和出版)。