奇書の世界史 歴史を動かす‘ヤバい書物’の物語
本書で紹介する奇書とは、数‘奇’な運命をたどった‘書’物です。
「かつて当たり前に読まれていたが、いま読むとトンデモない本」「かつて悪書として虐げられたが、いま読めば偉大な名著」1冊の本を「昔」と「今」の両面から見ると、時代の流れに伴う価値観の「変化」と「差分」が浮かび上がります。
過去の人々は、私たちと比べ、「どこまで偉大だったか」「どこまで愚かだったか」――。
これらから得られる「教訓」は、私たちに未来への示唆を与えてくれるでしょう。
【目次】魔女に与える鉄槌 ?10万人を焼き尽くした、魔女狩りについての大ベストセラー台湾誌 ?稀代のペテン師が妄想で書き上げた「嘘の国の歩き方」ヴォイニッチ手稿 ?万能薬のレシピか? へんな植物図鑑か? 未だ判らない謎の書野球と其害毒 ?明治の偉人たちが吠える「最近の若者けしからん論」穏健なる提案 ?妖精の国に突き付けられた、不穏な国家再建案天体の回転について ?偉人たちの知のリレーが、地球を動かした非現実の王国で ?大人になりたくない男の、ネバーエンディングストーリーフラーレンによる52Kでの超伝導 ?物理学界のカリスマがやらかした‘神の手’軟膏を拭うスポンジ / そのスポンジを絞り上げる ?奇妙な医療にまつわる、奇妙な論争物の本質について ?世界で最初の快楽主義者は、この世の真理を語るサンゴルスキーの「ルバイヤート」 ?読めば酒に溺れたくなる、水難の書物椿井文書 ?いまも地域に根差す、江戸時代の偽歴史書ビリティスの歌 ?古代ギリシャ女流詩人が紡ぐ、赤裸々な愛の独白月世界旅行 ?1つの創作が科学へ導く、壮大なムーンショット
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