神代の世以来、その神聖なる血を絶やさんと守られてきた日本の皇室。<br />めくるめく権力闘争と大奥的な構造が、その制度を支えてきた。<br />日本という国にとって、天皇および天皇制とはいかなるものなのか。<br />戦後、評論界の鬼才とうたわれた大宅壮一が、「血と権力」という人類必然の構図から、膨大な資料をもとにその歴史と構造をルポルタージュする、唯一無二の天皇論!