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自由民主党の深層

政界は一寸先闇である。
戦後、自民党独占政治をなぜ、日本人は望んだのか。
保守合同の仕掛け人・三木武吉は、がんに冒されながらもあらゆる権謀術数を使い、吉田茂独裁政権から鳩山一郎政権を樹立。
保守合同が叶った翌年に天に旅立った。
晩年の三木武吉の気迫は、まさに謀将であった。
安倍晋三総理の祖父・岸信介の安保改定の裏側にあったものとは何か。
帝国ホテル光琳の間の密約。
そして自民党を二分した「角福戦争」、ロッキード事件後も「闇将軍」として君臨した田中角栄の光と影。
角栄の時代は、日本の高度成長期そのものであった。
田中角栄の築いた自民党権力構造の中で覇者となった風見鶏・中曽根康弘、竹下登、愛弟子・小沢一郎。
剛腕・小沢と経世会分裂。
変転する90年代を経て、登場した変人宰相・小泉純一郎の政局勘は、小泉に見出され現出した安倍晋三に受け継がれる。
2000年以降、現在に至る清和会支配。
結党60年を迎えた凄まじき自民党史の深層を、自由民主党三役の谷垣禎一幹事長、二階俊博総務会長、稲田朋美政調会長はじめ安倍政権の中枢、自民党首脳の独占取材から描き出す。




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