師匠 歌丸 背中を追い続けた三十二年
「ほめる人は敵と思え、叱る人は味方と思え」と、こんなに叱ってきたのに、なかなか成長してくれない弟子なんです――桂歌丸初の直弟子が描く師匠と歩んだ落語家人生。
師匠としての桂歌丸の姿が、いまはじめて明かされる。
一九八五年、東京理科大生の無口な男がなぜか落語家を志し、桂歌丸の門を叩いた。
けっして弟子を褒めない歌丸だったが、その陰では無限の愛情を持って弟子を支えていた。
不器用な弟子はそれに気がつかず、ついには「クビだ」と怒らせてしまうが……?数々のしくじりを重ね、悪戦苦闘しながらも、師匠を追い続けた日々。
弟子と師匠の三十二年を赤裸々に語る。
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