最高な友人なのに、ずっと会えないでいた。<br />理由は、自分がゲイだから。<br />それを言えなかったから――という冒頭からはじまる、日常を綴りながら、人との関係や自分をたいせつにしない生き方を改めて、人生を再生する物語。<br />愛されることはせつない、くるしい。<br />こんなに普通の日常が泣けるって、ない!と連載時から話題に。<br />恋人と堂々と手をつなぐこともできず、友達にはどこかうそをついて生きている気がしていた。<br />そんな著者による、ままならない世界への叫びをつづった小説的エッセイ。<br />