ペリー来航から倒幕、維新へと歴史は一直線に繋がっていたわけではない。<br />繋いだのは大久保利通がいたからだ。<br />大久保の前に立ちふさがったのが怪物・徳川慶喜だった。<br />板倉勝静、原市之進を片腕として幕末の十年を振り回す。<br />この三人に何度も叩きのめされる大久保。<br />そして、最後の敵は皮肉にも盟友・西郷隆盛だった。<br />大久保が西郷を殺してまでもやり遂げたこととは? 幕末の動乱から明治国家の成立まで――「未来への意思」を貫いた男の真実を描く快作!