日本人が教えたい新しい世界史〈新装版〉
《ニュー・クラシック・ライブラリー》新装版シリーズ第1弾!世界史を歴史戦の道具にしてはいけない。
国民国家を超える世界史を日本人が構想する!いま世界は、それぞれの国が自分たちは正しいという歴史を主張し合っている。
しかし、国民国家ごとの歴史をいくら集めてもそれが世界史になるわけではない。
これまで世界で歴史と呼びうるものは、ギリシャのヘーロドトスとシナの司馬遷の二人による記述しかなかった。
人類が誕生して文字を獲得すればすぐに歴史が成立するというほど歴史は簡単なものではない。
では、国家や時代の枠組みを超える新しい世界史は可能なのか。
歴史の根源に遡って構想した日本人による世界史への画期的試み。
【内容紹介】第1章 「歴史とは何か」という大問題第2章 歴史のある文明と歴史のない文明第3章 世界で初めて歴史をつくったヘーロドトス第4章 キリスト教文明が地中海文明に加わった第5章 中国は日本人がつくった第6章 『史記』に呪縛された中華圏の歴史観第7章 日本文明はいかにして成立したか第8章 『日本書紀』の歴史とは何か第9章 国民国家が世界史を変えた第10章 マルクスに騙され続けている世界史第11章 日本の歴史教育の大問題第12章 日本人がつくる世界史(「目次」より)歴史に「善悪二元論」を持ち込んではならないいま日本と中国・韓国などの国家間で起こっている、政治的・外交的な歴史論争は、自分は絶対に正しくて相手は常に間違っていたという「善悪二元論」ばかりになってしまっており、よりよい方向に向かう動きとは決して言えません。
言いたい放題言って力でねじ伏せることを歴史だと思わされていることは、とても悲しむべきことです。
(本文より)
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