江戸時代の人々はじつによく歩いた。<br />気晴らしのぶらぶら歩きはもちろん、季節ごとの風景を求めてどこへもてくてく歩いて出かけた。<br />庶民の憧れは、泊り掛けの温泉旅行とお伊勢参り。<br />ガイドブック片手に名所旧跡を訪ね、旅行業者を利用する旅が盛んだった。<br />江戸の人々はどのように「遊歩」を楽しんだのか、多くの逸話を通しその知恵を探る。<br />