「世間体が気になる」「世間体が悪い」といった言葉に象徴されるように、私たちは「他人の目」を気にしながら生きている。<br />人は人間関係の中で生きざるを得ない以上、世間体からも逃れることはできない。<br />だが、世間体が「負」の働きをすれば、個人の疎外や孤立、組織の硬直化や国としての活力の減退につながる。<br />家庭で、学校で、社会で、人の心の中で世間体はどう作用しているのか。<br />その構造を歴史社会学者が多角的に考察。<br />