2007年に「『丸山眞男』をひっぱたきたい――31歳、フリーター。<br />希望は、戦争。<br />」で論壇を揺るがせた著者のデビュー作が待望の文庫化。<br />文庫化にあたり最終章を大幅に加筆。<br />過剰な若者バッシングへの不満。<br />年収130万円で生活する不安。<br />「自己責任」の一言で思考を停止させる社会への違和感。<br />フリーターの立場から「無縁社会化」など2010年代の日本の論点を看破した本書の主張は、時を経て、さらに説得力を増している。<br />