維新以降の日本の「歴史」は、勝者である明治政府によって描かれた。<br />しかし、尊王攘夷思想を肯定する明治中心の歴史観は、国内政治の混乱を招き、後に四度の戦争を引き起こすことになった。<br />薩長同盟を仲介し、倒幕・明治維新を実現したヒーローとして描かれる龍馬。<br />日本近代史におけるその真の役割を検証しつつ、江戸、明治、昭和の歴史を問い直す。<br />