著者は22歳の息子を突然、喪った。<br />悲しみが幾重にも襲う。<br />茫然自失、理不尽さへの怒り、そして最後には希望の曙光が――。<br />大切な人の喪失後に、傷ついた心はどんな段階を経て癒されるか。<br />十数年前のこの痛切な体験を克明に記した渾身作に大幅加筆して復刻。<br />大震災で身寄りを喪い、けなげに生き抜こうとする人々に、どう声をかけ、どう寄り添ったらいいか得心できる。<br />「鎮魂と再生」を願っての緊急出版。<br />