柳田国男が語るユニークな「火の文化史」。<br />暗闇は昔からおそろしいものだった。<br />夜は闇の世界であり、魔のものの跳梁跋扈する世界だった。<br />人々はそのため、昔から夜を明るくするさまざまな工夫をこらしてきた。<br />燭台やちょうちん、あんどん、蝋燭やいろいろな油、火の作り方、手に入れ方、もたせ方など。<br />……火にまつわる行事や風習を、あらためて問い直した楽しい本。<br />