ヤマケイ文庫 きのこの自然誌
「世界中の誰よりもきのこに詳しかった’伝説のきのこ博士’の名著」藤井一至氏(土の研究者)推薦!「地上に平和をもたらしたのは、きのこだったのだ」小倉ヒラク氏(発酵デザイナー)推薦!ひそやかに光るきのこ、きのこ毒殺人事件、ナメクジは胞子の運び屋…きのこ学の第一人者による魅惑のきのこエッセイ。
つくばの研究所に向かって下駄をはいて自転車をこぐ白髪頭の姿が度々目撃され、世界中の誰よりもきのこに詳しかった。
筆力の高さに定評があり、ときには筆をとってニコニコときのこの絵を描いていた。
2021年に亡くなった、知る人ぞ知るきのこ界のスーパースターの著書をはじめて文庫化。
■内容新装版によせて1きのこの形、きのこの成長 雷の落とし子/天地無用/ユダの耳/きのこに根はあるか/異常気象とショウゲンジ/マツタケ前線は南下する2毒きのこ、薬になるきのこ ひそやかな光/笑うきのこ/きのこ殺人事件/聖なるきのこ/ものは使いよう/ありがたいきのこ 3胞子の世界 産めよふやせよ/ひと夜の命/くさい奴/運び屋のナメクジ/お腹を空かしたチップモンク/ブタの好物 4菌糸・菌根のこと 城をきずく/山が吹く角笛/生きている化石/靴のひも/ぶくりょうつき 5きのこの栄養のとり方 シメジあれこれ/ランに食われる/落葉を食べる/由緒正しいヒラタケ/居候/きのこ糞尿譚 6きのこの分布・きのこの生態きのこ狩り/コスモポリタン/追われるハツタケ/ヒョウタンから駒/クリのポックリ病おわりに―きのこと菌類学解説 藤井一至■著者について小川 真(おがわ・まこと)1937年、京都生まれ。
1962年に京都大学農学部農林生物学科を卒業、1967年に同大学院博士課程を修了。
1968年、農林水産省林業試験場土壌微生物研究室に勤務、森林総合研究所土壌微生物研究室長・きのこ科長、関西総合テクノス、生物環境研究所所長、大阪工業大学客員教授を歴任。
農学博士。
「森林のノーベル賞」と呼ばれる国際林業研究機関連合ユフロ学術賞のほか、日本林学賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞、日本菌学会教育文化賞受賞。
2021年、没。
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