路地裏の民主主義
世界の様相は、予想を上回るスピードで変化している。
グローバリズムに対する揺り戻しがくるとすれば、それは再分配に配慮した国民国家の再生に向けての動きであり、同時に、復古主義的なナショナリズムが勃興してくる危険性も懸念された。
簡単に言ってしまえば、左からの揺り戻しと、右からの揺り戻しがあるということだ。
経済も、政治も、環境も、個人がコントロール可能なスケール(ヒューマン・スケール)を超えて肥大化しており、わたしたちの予想を超えたスピードで変化している。
しかし、だからと言って、不公正や横暴がまかり通ることや、戦争への危険を手をこまねいて見ているわけにはいかない。
思想的拠点は存在しなくとも、わたしたちには生活の拠点がある。
息の長い、実感の伴った生活の場から、今の状況を見つめ直すことはできるからだ。
人が生きていく上で本当に大切なものは、変わらない、路地裏を歩けば、忘れてはならないものが見えてくる。
オリンピック問題、カジノ法案、憲法改正論議、グローバル教育、権力とメディアなど、市井の思想家が日本社会の違和感について考察していく。
第1章:路地裏から民主主義を考える第2章:路地裏のメディア論第3章:路地裏の記憶を歩く第4章:路地裏の読書、ときどき映画第5章:人間のための経済学終章:民主主義について語るために、わたしたちは生まれた町に帰ってきた
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