躍動する中世ヨーロッパ-近代社会を克服するためのヒント
【書籍説明】人間の営みには、昼と夜とがあります。
昼に活動して夜は睡眠をとります。
どちらか一方がなかったら、人間は活動できません。
睡眠タイムはエネルギーを貯める時間です。
内臓も頭脳も休むことでエネルギーを蓄えているのです。
歴史もそうです。
エジプトやローマのようなまぶしい古代文明と、便利な近代文明は人類の晴れ舞台です。
そしてこの二大文明をつないだのが中世でした。
中世は偉大なる「貯めの時代」なのです。
歴史家たちに暗黒時代と言われてきた中世ですが、実態はまったく異なります。
働くことの喜び、農業技術や日用品の品質保証、商人のダイナミックな活動は中世に育まれたのです。
そして何より大事な「精神の排泄」を扱う「祈る人」がゆりかごから墓場まで心を支えてくれました。
なればこそ、中世は千年も続いたのです。
現代にも新しい中世が芽生えています。
どの章からでも中世に入れます。
本物の転換期を体験してみてください。
【目次】第1章 中世ヨーロッパの成り立ち古代の終焉同心円支配祈るひと戦うひとはたらくひと第2章 中世の農村村の中心は教会森に生きる一所懸命ゆりかごから墓場まで誠実の義務第3章 中世の都市帝国自由都市職人の品質保証、商人の底力信仰と日常のはざまで中世のユダヤ人第4章 黄昏の中世救済の後継揺れる教会ペスト禍合理主義の鼓動第5章 よみがえる中世メディコポリス自然栽培小さくまとまる成長という強迫観念貯めの時代【著者紹介】田島 裕司(タジマユウジ)歴史系ブロガー。
ブログ「歴史家とっきぃの振り返れば未来」管理人。
日本史世界史の垣根を超えた深い考察に定評がある。
コミュニティサービス「教えて!goo」では専門家として意見を連載したほか、歴史系ムックでコメンテーターとして活躍。
著作に『老子に学ぶ人生攻略論』、『西の都の物語』等。
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