アラ還とは面白きことと見つけたり
「年を取る」ことは難しいけれど、面白い! 人生をどう終えていくか。
定年後、あるいは定年を間近に控えて、その先をどう生きていくか。
寿命が長くなった今だからこそ、それは多くの人にとって、大きな悩みとなっている。
俳優・武田鉄矢さんは40代半ば頃から、すでに人生の降り方について考えてきた。
いつまでも人生を登ってばかりはいられない。
だからこそ武田さんは、これまで出会ったさまざまな人、書物で出会った師とも言える人々から、学んできたという。
本書は、武田さんが著名人や歴史上の偉人、書物で出会った師から集めた言葉の数々をもとに、人生の降り方を考えたものだ。
さらに武田さん自身の失敗や知られざるエピソードも、さまざま開陳されている。
それもこれも、今の自分を作った道標だからこそ―― 武田さんは文庫化にあたっての「あとがき」にこう綴っている。
<「老い」とはなかなかの難敵。
ライバルですぞ。
その四年の間、「老い」に立ち向かう「術」を、そして「一念」を懸命にさがしております>。
「老い」ていない人が読めば、将来に光明を。
「老い」ている人が読めば、心が軽くなること間違いなし。
人生に迷った時に読みたい座右の書になるはずだ。
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