「いちげんさんお断り」のシステムは、不文律を知らない観光客からお店を守ると同時に、観光客に、場違いでいたたまれない思いをさせないための親切な仕組みなのだ、と教えられた。<br />カフェは、そのような心配のない唯一の場所。<br />いちげんさんも常連客も、心やすらかにコーヒー一杯分のおもてなしを受けられる。<br />方向音痴の私が京都のあちこちで出会ったカフェについて、ささやかな伝言をお届けします。<br />(著者の言葉)