1923年9月――、関東大震災直後、戒厳令下の帝都東京。<br />「主義者暴動」の流言が飛び、実行される陸軍の白色テロ。<br />真相究明を求める大川周明ら左右両翼の思想家たち。<br />社屋を失い、山本実彦社長宅に移した「改造」臨時編集部に、大正一級の言論人、仇討ちを胸に秘める同志らが寄せる、享年38歳の革命児・大杉栄への、胸を打つ鎮魂の書!