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田中角栄と中曽根康弘

「今太閤」「コンピューター付きブルドーザー」の異名をとった田中角栄元首相が亡くなり23年。
出版界では今も角栄ブームに沸く。
宝島社の語録やムックをはじめ、関連本は軒並み好調。
反田中の急先鋒だった石原慎太郎による『天才』(幻冬舎)はミリオンセラーに迫る勢いだ。
角栄を知らない世代や、政治に関心の薄い層にも受け入れられているのは、閉塞する社会の突破口を、角栄とその時代に求めているからなのか。
弱肉強食を肯定する安倍政治への違和感ゆえか。
実体験に裏打ちされた、弱者の機微に寄り添う角栄の言動は、昨今の政治が失ったものの一つではある。
松田氏はこのブームを「新自由主義が横行し、生じた格差に無頓着すぎる現状の政治への、警鐘というより静かなる抵抗」と看破する。
数ある角栄本の中でも、互いに1918(大正7)年5月生まれで、’永遠のライバル’と並び称された中曽根康弘元首相と対比させて論じた著書は見当たらない。
田中内閣で通産相を務めた中曽根は、ロッキード事件で失脚した田中と入れ替わるように台頭、田中派を後ろ盾に首相にのぼりつめる。
98歳になっても意気軒昂だ。
現在も中曽根と政治談義を行う松田氏、角栄を追いかけ新潟支局へ赴任した経歴を持つ早野氏の対話を通し、「田中政治」「中曽根政治」を追いながら戦後保守を総括。
角栄と中曽根を’葬った’小泉政権から現在の安倍政権に連なるひずみをあぶり出す。
主な章立ては【なぜ今、角栄と中曽根を語るのか】【角栄ブーム検証~石原慎太郎批判】【列島改造論VS日本改革論】【陰謀論再燃ロッキード事件、2人の真相と明暗】【テレビを生んだ角栄、テレビ政治の中曽根】【小泉が’葬った’角栄と中曽根】【中曽根の現代安倍政治批判】など。




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