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虫は人の鏡 擬態の解剖学

カモフラージュ、なりすまし、威嚇、死んだふり…虫の面白さは「擬態」にあり。
なぜ虫はこんな色と形をしているのか。
擬態を考察すると人間がわかる。
解剖学者・養老孟司の思想の原点。
初心者から本格的な虫好き(虫嫌い)まで、圧巻のビジュアルとともに<自然の見方>が学べる1冊。
すべての現代人に贈る珠玉の虫エッセイ! オールカラー。
「私が虫なら、ヒトを笑う。
こういう生き方があることを教えてやりたいよ」擬態はゲノムのすることなのに、脳がすることにソックリである。
もちろんそれは、神経系の機能の反映だからである。
脳はそこに自分の秘密を見る。
十九世紀およびそれ以前の科学者たちは、虫がする本能的行動を見て感嘆した。
これこそ神の設計にほかならない、と。
かれらは進化を知らなかった。
だから、本能のほうが先で、神経系がそれに従って形成されたことに気づかなかったのである。
かれらは虫を見て、本能を発見したつもりだったが、発見したのは、自分自身の出自だった。
いまでもそうは思っていない人は、たくさんいるはずである。
脳はなにか特別で、心というはたらきを示す。
虫は馬鹿の一つ覚えをくりかえしているだけだ、と。
(本文より)




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