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ワンオペ育児(毎日新聞出版)

近年、「女性の活躍」「マタハラ」「保活」「妊活」「待機児童」「ワンオペ育児」など、仕事と育児に関する用語がメディアに頻繁に登場しており、旬のテーマでもあります。
政府は女性の活躍を推進し、企業は、表面上はワーク・ライフ・バランスを掲げ、また共働きの増加をビジネスチャンスと捉えます。
しかし、働く母親たちと話していると現状に疲れている人、怒っている人が少なくありません。
家では大半の育児・家事をワンオペで担当し、仕事では子育ての制約ゆえにマミートラックに追いやられ、悔し涙を流しています。
しかも、働く母親の多くは非正規雇用。
「正社員の夫を持つ妻が家計の補助でパートに出る」という前提のため、低い賃金で働いています。
女性の多くは、職場では男性よりも低い賃金の仕事、家では誰かのためにタダの仕事という二重の労働を担い、毎日十数時間働いています。
まるでブラックな労働です。
これは、古くて新しい問題だといえるでしょう。
本書では、社会学の研究者であり、また教員であり、さらに4歳の男の子の母親でもある著者が、子育て真っ最中の男女をめぐるミクロな状況とマクロな仕組みを、当事者の立場から伝え、読み解き、乗り切る方法を提案します。




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