むしできないからおもしろい
生きもの生存史からみると、昆虫たちは地球の老練な大先輩格で、人間は全くの新参者ということになる。
昆虫は生きるための様々な方策にたけているのに対して、人間はまだまだぎこちない。
しゃにむに何かをしようとして、たちまちに野生生物たちにダメージを与えすぎてしまい、そのしっぺ返しを食らって大あわてしたりしている。
自然に関する博物的な知識を蓄積するのではなく、彼等の美しさや行動を通して、いろいろと思いや考えをめぐらすことだ。
そうすることによって、人と自然に対する愛着や興味がわいてくる。
愛着や興味が発端になって科学する心が生まれ、自然保護の運動に発展しても、それは素直に納得できるものとなろう。
(「まえがき」より)
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