1968年、全国を震撼させた連続射殺事件。<br />捕まったのは貧しく愛を知らずに育った19歳の少年、永山則夫だった。<br />1審は死刑。<br />控訴審で死刑が確定されると思われていた12年後の1980年、永山が獄中で書いたベストセラー『無知の涙』を読んで、アメリカから1通のエアメールが届く。<br />それは一つの「奇跡」が始まる瞬間だった。<br />処刑から20年。<br />いま初めて公開される夫妻の愛の往復書簡。<br />