大相撲のマネジメント
奇跡の「競技者自治」はいかにして創られたのか?大麻問題、野球賭博問題などの不祥事が相次いだ財団法人日本相撲協会であるが、経営体としての相撲協会は、財務的には安定した優良企業である。
この協会の経営を担っているのは「年寄」で、彼らは学校教育を受けた年限は短く、組織経営についての教育を受ける機会もほとんどなかったが、相撲競技においては一定以上の実績を上げた「もと力士」である。
年寄たちによるマネジメントが、奇跡とも言える「競技者自治」に基づいた相撲協会の安定的な経営を実現したのである。
この安定した経営を実現するために相撲協会が取り組んできた多くの改革や努力についてはあまり知られていない。
本書では、経営学の観点から日本相撲協会をまず相撲協会の財務分析を行うことによって、リスク回避型の事業モデルの本質に迫り、さらには、その組織、採用、人材育成などへの分析を行うことによって、安定したビジネスモデルについて明らかにする。
また、改革の方向性への提言も行っている。
経営体としての日本相撲協会を、経営学の視点から分析・研究した意欲作です。
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