新装版 介護保険制度史
いかなる理念のもと、どのように構想、創設されたのか。
基本構想から法施行まで、当事者たちの手による「全記録」。
介護保険制度は、いかなる理念のもと、どのように構想され、創設されたのか。
制度の創設に直接かかわった当事者が、制度創設の検討段階から法案の取りまとめ、実施にいたるまでの経緯等、客観的事実をもとに一冊にまとめた。
施行までの動きを年代順に整理し、制度の骨格をめぐる論点を詳細に記述。
政党や市民団体の主張も盛り込んで、歴史的な資料も収載。
介護保険制度の歴史にとどまらず、これからの社会保障や国と地方のあり方を考える上での道しるべとなり、多くの示唆を与える書。
執筆に当たっては、出来事の年代順配列の正確な整理を試みるとともに、制度骨格の検討経緯・背景・内容を記述しようと心がけた。
これにより、制度創設時に直接携わった当事者の考え方を後世に残し、将来にわたって想定される介護保険制度をめぐる議論に資するものとしたいと考えた。
(中略)歴史を書くときに決定的なのは、いうまでもなく資料・証拠である。
われわれは、できるだけ第一次資料を基に客観的な叙述を行おうと心がけた。
とはいえ、本書は、介護保険制度創設に直接かかわった当事者たちの手によるものであり、ある種の偏りは避けがたい。
われわれとしては、この通史を基礎にして、いろいろな立場の人が介護保険制度の意義と課題について考えを深めていってもらえればと願っている。
歴史とは「現在と過去との絶え間ない対話である」(E・H・カー)からである。
(「本書のなりたち」より抜粋)
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