愛と子宮に花束を ?夜のオネエサンの母娘論?
「あなたのことが許せないのは、あなたが私が愛して愛して愛してやまない娘の身体や心を傷つけることを平気でするから」母はそう言い続けて、最後の息を引きとった。
愛しているゆえに疎ましい――母と娘の関係は、いつの時代もこじれ気味なもの。
ましてや、キャバクラや風俗、AV嬢など、「夜のオネエサン」とその母の関係は、こじれ加減に磨きがかかる。
「東京大学大学院卒、元日本経済新聞記者、キャバ嬢・AV経験あり」の著者の母は、「私はあなたが詐欺で捕まってもテロで捕まっても全力で味方するけど、AV女優になったら味方はできない」と言い続けて世を去った。
本書は、著者がそんな母を看病し、最期を看取る日々のなかで書かれたもの。
自身の親子関係や、夜のオネエサンたちの家族模様を、生き生きと描き出す。
エッジが立って、キュートで、エッチで、切ない、母も父も娘も息子も必読のエッセイ26編。
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