私は初期の老人、老人一年生だ。<br />この半年、痛風で歩くことが困難だった。<br />他に前立腺肥大症、高血圧、頸痛・腰痛、慢性気管支炎に次々襲われた。<br />体のあちこちが痛い。<br />痛いと訴えても同情すらされない。<br />老人に当たり前のこのことが若い人には理解できない。<br />これは残酷で大きな人間の真実だ――。<br />老人病とは何か。<br />著者は痛みにどう対処したのか。<br />余計な手術ばかりする整形外科医と、長生き推奨医の罪も糾弾する。<br />老化のぼやきと、骨身にしみた真実を明らかにする痛快エッセイ。<br />