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幕末武士の京都グルメ日記 「伊庭八郎征西日記」を読む

隻腕ながら遊撃隊長として榎本武揚とともに戦い、二十六歳にして五稜郭で散った伊庭八郎。
死の五年前の一八六四年、伊庭が将軍・家茂の京都上洛に帯同した際に記した日記がある。
その「征西日記」には、勇ましいタイトルとは裏腹に、伊庭が呑気に京都を食べ歩く日常が綴られている。
ある日は鰻に舌鼓を打ち、ある日は赤貝を食べ過ぎて寝込んでしまう――。
本書では初めてその全文を現代語訳し、当時の政情・文化に照らし合わせ、詳細な解説を加えた。
殺伐とした幕末京都を訪れた幕臣のリアルな日常が実感できる、稀有なる一冊である。




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