いつでも猫が自由に出入りできるよう開放され、家猫、外猫、通りがかりの猫など、常時十数匹が出入りする吉本家。<br />思想家の父・隆明が溺愛したフランシス子、脊髄損傷の捨て猫シロミ、傍若無人のチンピラ猫トリオ……。<br />吉本家に集う猫と人の、しなやかでしたたかな交流から見えてくる「生きる」の意味。<br />ハードボイルドで笑って沁みる、猫エッセイ。<br />