天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成
天皇の発言ほど重く受け止められる言葉はない。
近代国家となった明治以降、その影響力は激増した。
とはいえ、天皇の権威も権力も常に絶対的ではなかった。
時代に反する「お言葉」は容赦なく無視され、皇位の存続を危うくする可能性もあった。
そのため時代の空気に寄り添い、時に調整を加え、公式に発表されてきた。
一方で、天皇もまた人間である。
感情が忍び込むこともあれば、非公式にふと漏らす本音もある。
普遍的な理想と時代の要請の狭間で露わになる天皇の苦悩と、その言葉の奥深さと魅力。
気鋭の研究者が抉り出す知られざる日本の百五十年。
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