ある雨の夜やってきたおかめ顔の猫「しい」ちゃんは、臆病で甘えん坊、そして暴れん坊の女王様だった。<br />隣の先輩猫をいじめたり、ノミにたかられたり、風呂に落ちたり……。<br />それまでの、ひとり静かに暮らしていた日々はお陰で一変、大騒ぎ。<br />たまには腹も立つけれど、かけがえのない存在、しいとの「愛情生活」を綴る、笑えてジンとくるエッセイ。<br />