ソ連国営国際旅行公社の職員と別れ、ホテルに戻った。<br />窓からボリショイ劇場とクレムリンの赤い星がうっすら見える。<br />寝付けずに数学の問題集を解いていたら、朝8時になっていた――。<br />モスクワを歩き、同じソ連でも別世界の中央アジアへ。<br />帰路のバイカル号では不思議な「授業」が待っていた……。<br />少年を「佐藤優」たらしめた全40日間の旅の記録。<br />