男の業の物語
男が「男」である証とは。
自己犠牲、執念、友情、死に様、責任、自負、挫折、情熱、変節……男だけが理解し、共感し、歓び、笑い、泣くことのできる世界。
そこには女には絶対にあり得ない何かがある。
42の鮮やかな男の生き様以前、亡き三島由紀夫氏と男の最高の美徳とは何かについて対談したことがある。
口を切る前に彼が互いに紙に書いて入れ札しようと言い出し、言われるまま互いに書いて見せ合ったら、期せずして全く同じ「自己犠牲」だった。
確かに歴史を振り返ってみれば、仕えている主君や国のために潔く身を賭して死んだ侍の逸話には事欠かない。
(「男の美徳」より)
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