猫の寄り合い
長野県の小川村には、多くの猫が住んでいる。
この物語は、猫の目線で語られた村人と猫の話である。
長野県の北部の小川村は、縄文時代から続く村里で古い伝承が残っている。
若者が去った山奥の集落には、年老いた人々と猫が支えあって生きている。
この本で語られる小物語は、村に伝わる天災や事件について、猫を語り部とした創話である。
また、ムクという猫を飼っていた老女に猫の持つ不思議な癒しの能力について語らせている。
そして、物語の舞台となった地名や神社仏閣は、実際に小川村に現存している。
その意味で、この物語は、小川村の観光案内にもなっている。
【著者】神谷真1943年長野県小川村に生まれる。
東京都及び宮内庁を経て神奈川県に勤務。
環境衛生課長、産業政策課長、政策調整室長、土木部(現県土局)次長、県立図書館長を歴任し平成15年3月退職。
以後、郷土史の研究に没頭、著書に小川村の伝承に着目した『空蝉の旅立ち』や鎌倉権五郎の末裔という伝説を持つ鎌倉家の歴史を追及した『信州鎌倉家の歩み』などを書き上げる。
昭和41年法政大学卒業。
更新中です。しばらくお待ちください。