この世の景色
初単行本化の9編も加え、遺されたエッセイから名品を精選する。
「私は昭和の子で もっぱら昭和の涙、昭和の笑い、そしてそして、昭和の無念ばかりを歌ってきたような気がする」超虚弱児で生まれた。
戦争で死ぬと覚悟した。
被爆直後の広島に入った。
何度も何度も大病を患った。
それでも、平気で生きてきた。
反骨をユーモアで包み、あたたかい眼差しと飄々とした足どりで歩き続けた早坂暁。
原爆で死んだ妹のこと、親友・渥美清のこと、遍路道と母親のこと。
破天荒で、自由で、優しかった男の、あたたかな想像力。
初単行本化の9編も加え、遺されたエッセイから名品を精選する。
【著者】早坂暁1929年、愛媛県松山市生まれ。
作家。
本名、富田祥資。
小説、映画シナリオ、戯曲、舞台演出、ドキュメンタリー製作を手がける。
代表作に「夢千代日記」「花へんろ」「天下御免」「ダウンタウン・ヒーローズ」「華日記」「公園通りの猫たち」など。
新田次郎文学賞、講談社エッセイ賞、放送文化基金賞、芸術選奨文部大臣賞、芸術祭大賞、モンテカルロ国際テレビ祭脚本賞、放送文化賞ほか受賞多数。
2017年12月16日没。
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