アーネスト・サトウと倒幕の時代
英国策からみた維新史に注目幕末から明治にかけて日本に滞在した英国の外交官、アーネスト・サトウ。
世界史上、相手国に喰い込んだ外交官は数多くいれど、対立する両者と密な関係を築き、相手国の歴史に深刻な影響を与えた外交官はアーネスト・サトウを措いて他にいたであろうか。
なにしろ幕府を支援していた英国を薩長の側に付かせ、日本の政治体制を大きく変えてしまったのだから。
これまで日の当たらなかった一次史料を駆使し、アーネスト・サトウを論じた書であるが、江戸城無血開城へのイギリスの影響など、英国策からみた維新史は瞠目に値するものがある。
【著者】孫崎享1943年、旧満州国鞍山生まれ。
1966年東京大学法学部中退。
外務省入省。
英国、ソ連、米国(ハーバード大学国際問題研究所研究員)、イラク、カナダでの勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。
2002〜2009年まで防衛大学校教授。
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