私はイスラム教徒でフェミニスト
コーランにもとづく、「服従」しないための療法。
フェミニストでありながら、イスラムのスカーフを被ること─。
これは、スカーフを女性差別の象徴としてみなす西洋のフェミニストたちに理解されにくく、議論の的となってきました。
でも、それが、ナディア・エル・ブガの流儀です。
宗教に敬虔であることとフェミニストであることは、矛盾しません。
イスラムというと女性蔑視の因習的な宗教という先入観や、テロと短絡的に結びつける傾向もあるでしょう。
そんな誤解や偏見は、イスラム法を学んで、モスクで講和を行なう専門知識をそなえたナディアが、丁寧にときほぐします。
この本は、イスラムの聖典をひもときながら男女平等を説き、セクシュアリテの封印を解く、フランスで人気の性科学医(セクソローグ)による自伝的エッセイです。
セックスやジェンダーに悩むひとに、コーランにもとづく、「服従」しないための療法を!診療室をおとずれる多様性をかかえた患者の生に寄りそってきた著者ならではのアドバイスや語り口は、どれも魅力的で、イスラム文化のみならず性教育に関心を持つ読者にも有意義。
日本の読者へのメッセージ「コロナ禍を経て、伝えたいこと。
」も収録。
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