紅い帝国の論理:新全体主義に隠されたもの
権威主義をもしのぐ、弱肉強食のためのロジック。
〈プーチンの「ロシア再構築」、そして習近平の「中国の夢」などはネーション・ステートの利益を貪り、それらにつづく大国のインド、日本、トルコおよび西欧各国も程度の違いはあるものの、それぞれの叢林〔弱肉強食のジャングル〕の道に回帰しつつある。
〉(本書「第七章 新全体主義、新冷戦、新たなる叢林──二十一世紀の中国と世界」より)専制独裁国家によって世界は紛糾することはなはだしいが、紅い帝国=習近平統治下の中国もそのうちのひとつだ。
そしてそこに隠されているものとは、権威主義をもしのぐ、弱肉強食のためのロジックだ。
本書は「紅い帝国」の台頭に警鐘を鳴らし、南シナ海問題、強圧的な外交、中国的な特色に満ちた政治経済、新全体主義、新冷戦、新たなる叢林(=ジャングル、弱肉強食)の時代について縦横無尽に切りこむ。
著者の意図は、中国を民主国家に翻すことにほかならない。
中国の「新全体主義」は世界にいかなる影響を及ぼすのか?『新全体主義の思想史──コロンビア大学現代中国講義』の著者による、待望の新刊。
米国、ロシア、東アジアを展望した、新冷戦時代の国際政治経済論。
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