近時の60件の企業不祥事の内、約7割は経営者資質に係る事件である。<br />公益通報保護法があるにも拘らず、社員が経営者を信用していなければ誰も通報しない。<br />これは経営者の倫理観の問題である。<br />上場企業副社長、社外監査役を歴任した著者が、コンプライアンスの実効性を上げるには「制度と運用と経営者の資質の三位一体の改革」が必須と説く。<br />