不平等を考える ──政治理論入門
この二〇年あまり、多くの国で格差の拡大が進んだ。
経済は停滞し、国家の再分配政策も機能していない。
そうしたなか、所得の低下に苦しむ人々の不安や怒りが、政治を大きく動かし、社会の分断をさらに深めている。
いま、この不平等の問題を克服するためにどう考えればいいのか。
本書では、私たちが尊重すべき「平等な関係」とは何かを根底から問いなおし、そうした社会を可能にするための制度を構想する。
カント、ロールズ、セン、ハーバーマスらの議論を糸口に、現代の最難問にいどむ、政治思想の新たな基本書。
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