遺伝子研究を導入して人類の進化をたどってきた東大の人類学と、独自の霊長類研究を展開してきた京大の霊長類学。<br />日本の人類学は、彼らの切磋琢磨によって世界をリードしてきた。<br />東大分子人類学の泰斗である尾本恵市と、京大霊長類学を代表する研究者である山極寿一が、人類学のこれまでの歩みと未来を語り尽くす。<br />人類はどこからやってきたのか。<br />ヒトはなぜユニークなのか。<br />ユニークさゆえに生じる人間社会の問題とはなにか。<br />新しい人類学を求める視点から鋭く論じる。<br />