日本史上初の流罪は近親相姦の姫、恨みのあまり怨霊になった天皇、親鸞や日蓮の法難、真田昌幸・信繁親子や宇喜多秀家の苦しい流人生活……。<br />流罪は死刑につぐ大罪で、罪状や時代によって、流される場所は細かく規定されていた。<br />誰がどんな罪でどこに流されたか。<br />地位も名誉も財産も剥奪されて遠隔地に追われた罪人と一族は、縁もゆかりもない土地で、どう生き延びたのか。<br />そこには権力闘争や策謀の壮絶なドラマがあった――。<br />古代から近代までの流刑の変遷を辿り、そこに見える刑罰観の変遷を読み解く!